量で言えばかなりの枚数ペースだとは思いますが、問題は質が伴っているかどうかだと思います。

例えば、顔だけかバストアップ、ほぼ裸や簡単な洋服、奥行きやパース・アングルのない平面正面的な絵であれば
１時間に１枚、早いと30分や15分で１枚くらいは線画も描けてしまいます。

例えばフリフリのゴスロリだったり、自転車だったり、俯瞰のポーズだったり
「描きにくいもの」でも手早く描けてるかどうか、だと思います。

１日に10枚線画が描けた！というのは自信にも繋がりますから、それは誇って下さい。
ただ、じゃあこんな絵でも１日に10枚描けるでしょ？と依頼されて、
同じようなペースで描けるかと言われたら疑問が残ると思います。

「作画カロリー」なんて言い方がありますが、
カロリー高めの作画でも手早く思い通りに描けるようになることが大事だと思います。
そういう意味では、トピ主さんは人体はとても手早く描けると想像します。

次は色んなものを含めて「手早く描く」ことを心がけてみては如何でしょうか。
小物だったり機械だったり複雑な洋服だったり
一度「こうすれば早く描ける」と手法を得れば、
次に同じようなものを描く時でも手早く描くことが出来ます。
そういった「描いたことがないもの」を減らしていくのもプロの道です。
　
　
またプロになるには、自信の得意とするジャンルを尖らせていくことも重要です。
絵を依頼する側は、なんでも描けるよ！って人に依頼をするよりは、
絵のコンセプトに合わせて、それを得意とする人に依頼する傾向が強いです。

ファンタジーがコンセプトなら、中世欧州の服装や甲冑、モンスターなら任せておけ！という人に。
極道がコンセプトなら、強面キャラやダークな絵を描いている人に。

トピ主さんも本を作っているということであれば、それが得意なジャンルなのでしょう。
まずはその傾向を強めつつ、練習として上記のような「描いたことがないもの」を減らしてみて下さい。
そうした上で、どんなモチーフやコンセプトであっても
「線画なら大抵１～２時間もあれば描けます」と言えるようになれれば、それはとても立派なことです。
仕事としても１日に何枚も絵が描けるようになるので、量を依頼されてもこなせますし、
食っていけるようになるんじゃないでしょうか。