作品を見る・読んでいるときに、ご自分の心が強く動いたシーンを見つけたら「どうしていま感動した/ハラハラした/萌えた/面白かったんだろう?」と考えると良いかもしれません。
慣れていないだけではないでしょうか?? 作品にもよりますが、色々な考察ができそうなものは確かに何回か見たり読んだりしないと分からないことがあります。 もしそうではなく、ほぼ全てにおいてそうであれば、たくさん見たり読んだりして鍛えるしかないと思います。 とりわけ小説はその慣れが必要だと思うのですが、初めて読んだ時は理解できなくても、その人の癖や思考に触れるうちに、「あれ?この前は分からなかったけど、今日は読める!分かる!」みたいな瞬間はどこかでやって来ると思います。
トピ主さんは物語に対して受動的なのだと思います。 考察や推理って文章の一つ一つを丁寧に読み解いて、そこから可能性を導き出すという能動的な作業だと思うんですね。 そういうのが好きな人は本当に好きだから勝手にやっていると思うのですが、考察するのが好きでもなければ深く考えずに与えられた情報だけを見ている方が遥かに楽です。 読解力の有無というよりは、理解しようとする気持ちがあるかどうか、能動的に思考を働かせることを面倒がらないかどうかの違いではないでしょうか。 鍛えるためには受け身でなくなることが大事かと思います。 具体的には一つ一つの場面を自分の頭の中で思い描きながら作品を読み進めるよう意識すれば少しずつでも鍛えられるのではないでしょうか。
いつもとても鋭い考察をされる方が「文にするまでは思考が存在しない」といった旨の発言をされていたことがありました。 頭にはぼんやりとした感想しか浮かんでこなくても、文章化することで整理されることはよくあります。また、文にすることで自分の考え方のクセや成長を客観的に捉えられるようになります。人の考察を見に行きたい気持ちをぐっと堪え、まず書き出してみるのはどうでしょうか。
私も、難解なSFなどに多いんですが「で、結局この話なんだったの?」ってなることが多かったです。 それで気付いたのは「木を見て森を見ず」になってることが往々にしてあるな…と。 後々に例える話に合わせるなら「枝葉末節に囚われる」の方が適切な表現だと思います。 物語・ストーリーはよく1本の木に例えられることがあります。 例えば「勇者が魔王を倒しに行く話」が大筋の幹であり、 そこに枝葉として「通りがかった町の騒動を解決する」とか「山賊を改心させる」とか「災害に巻き込まれて村人に助けられる」とかがあるわけです。 主人公たちの敗北や挫折は幹が何かにぶつかって横にそれる、どんでん返しは幹がねじれる、みたいに捉えてます。 で、難しいストーリーとかだと枝葉がとにかく多くて、肝心の幹が見えにくかったりもするんですよね。 (上の例えはファンタジーですけど、私がいつも混乱するSFだと) この台詞は何の引用だろうか、 このシーンは他の作品のオマージュだ、 この理論は実際に宇宙物理学でも検証されているものだ、 この人物が悟ったことは哲学で言うところの何々だ、 この未来技術は現代でも実現可能なものだ、 これはいったいどういう原理で動いているんだろうか、 などなど考えたり調べたりしないと分からないことだらけだったりします。 「で、結局なんだったの?」となるわけです。 話を見てると枝葉に囚われて幹が見えなくなってる、隠れてしまってる状態であるなら、大筋の話とは関係ないものを剪定…除外していくことで全体を見やすくすることが出来ます。 また、話の作り方として、その話・作品で言いたかったことはクライマックスに要約されることが多いです。 あらすじが物語の冒頭や導入を説明するのに対して、要約は詰まるところ結論や主題だからです。 その物語を短くまとめると、たいていあらすじ+要約みたいな感じになると思ってます。 要約だけ言うなら、例えば 千と千尋の神隠しであるなら「現代っ子な千尋の成長物語」、 スター・ウォーズなら「壮大な親子・師弟の喧嘩」、 指輪物語なら「"全てを統べる指輪"を巡る冒険と友情の物語」 成長や喧嘩や友情を通して(実際にはそれだけではないが)作者は何を伝えたかったのか、が主題になってると思います。 当たり前だと思ってることを今一度噛みしめて欲しいとか、 ただただ大げさに壮大に描きたかっただけどか、 色んな種族や立場を通して尊重や価値観の多様性を描きたかったとか。 まぁ、往々にして作者の意図と読者の解釈が必ずしも一致するわけではないです、上記も私の解釈に過ぎませんし。 私の場合はこういう感じで整理しながら「あぁ、そういうことを言いたかったのね」と理解するようにしています。
レビューを見れば映画の着眼点が増えるので、それを応用していけば色々な事に使えますよ。 なるほど、そういう事か、を覚えておいて似た作品を見たらそれが使えないか試してみる。 そうすると視野が広がります。 後は知識経験の量ですね。初めて見るものは認知するのが精一杯です。 でも予め知っておけばおくほど意味や考証の理解が深まります。 なのでそのまま映画を見続けレビューを読むだけでも大丈夫です。 作者が何を言いたかったか、分かるようになると楽しいです。 しかも好きな映画だと何度見ても、見方を変えて見ることができ、詳細に覚えてきます。 するとものづくりにも役立ちますよ。 好きこそものの上手なれ、です。
皆さんいろいろと教えていただきありがとうございました。 これからは教えてもらったことを意識しながら作品を見てみようと思います。 時間はかかるかもしれませんが自分が納得するまでやってみます。