本にすれば作者や作品の価値があがるというわけではないです。
わたしもずっと本を出すとかは興味がなくTwitterで絵をあげるだけでした。でも、ちょっと友人の手伝いもあり、やっと本をだして即売会に参加してみたんですね。
その結果思ったことを書きます。

まず、ネットに作品をあげるだけでも全然問題ありませんし、どちらが偉いとかはありません。
しかし、本を出して感じた一番のことは、実際に絵を見れくれていた人との交流や顔合わせは活動においても大きくプラスに働くことが多い、ということです。

どういうことかというと、いままではお互い顔を知らない状態でした。しかし、本を出すとなると実際に会場で手売りをするわけです。そうなると普段作品を見てれくれていた人の顔が見えて、ちょっとしたコミュニケーションをとったりもします。ネットだけでは伝わらなかったような感想もいただけたりします。これは、今後の作品をつくるうえでのモチベーションにもなりますし、生み出す作品にも多少なりとも影響することがあります。

また、これは普段作品を見てくれているフォロワーさんにも同じことがいえます。
やっぱり実際に好きな作品を書いている作者の顔が見れますし、お金を出して本を買うという行為自体も大きいです（お金を出して◯◯を買ったからこそ愛着がわく、と同じ感覚ですね）。

もちろん良いことばかりではないかもしれませんが、少なくともわたしはそう感じました。本を出してみてよかったです。
ただ、何度もいいますが、本を出したから偉いというわけではない、というのは確実にいえます。

もし、トピ主さんが
「ネットだけで活動してる(お金を取らない)人より、ネット+即売会で活動してる人のほうが人気が出るのか？」
このモヤモヤにどうしてもケリをつけたいと思うなら、一番確実なのは、自分でやってみることだと思います。
試してみて、人気が出るかもしれないし、残念ながら案外そうでもないかもしれない。
やってみて初めて見えてくるものが、人気や価値以外にもあるかもしれない。

それもなんか迎合するみたいでイヤだというのであれば、もうそれは気にしないで
自分のポリシーに沿って、他人のことは気にしないで信じる道を突き進めばいいではないですか。
ネットには誰でも見れるといういいところがありますし、それも一つの道だと思います。

ただ・・・・・本を作るのはめちゃくちゃ楽しいですよ！
自分の頭の中にあった何かが、現実に目の前に重さを伴ってめくれる状態で存在するってすごいです。
しかも、それをわざわざイベントに足を運んでお金を払って買いに来てくれる人がいるということは、とんでもないことです。
今オフラインで同人活動をしている人は、多かれ少なかれそういう楽しさにハマってしまった人なんだと思います。

もし興味があったら、他人の人気や価値のことはいったん置いといて、過去作品でもいいので純粋に一冊だけ作れるオンデマンド印刷で製本してみても面白いかもしれません。
それで楽しいと思えなかったら、別に誰にも言わずにお蔵入りにしてもいいわけですし。
もし楽しかったら・・・他の人にも見てもらいたい！ってなるかもしれません(笑)

補足ですが、部数はサークル主が自由に決められるので、完売前提で少ししか刷らない場合もあります。あまり過敏にならなくてもよいかと・・・。(逆に部数を切らさないで沢山頒布している人もいます。)
あと、有料の頒布でも黒字の人はごく一部ですのでそれも気にしないでください。