「二次創作でskebや有償依頼を受ける」ことを快く思わない人がいるのは事実です。
大きく３つの問題があります。
というか、問題視してる人たちが見てるポイントが３つ、という意味です。

ほとんどが飽くまで私見なので、意見が合わない人はスルーして下さい。
後はやや長文なので、読むの疲れた場合もスルーして下さって結構です。　
　
　　
①嫌儲主義だから
まず第一に、世の中には「お金を儲ける」「自分が損をしたわけではないが、誰かが得をするのは許せない」という人がいます。
こういった人たちを「嫌儲」と言ったりします。
細かな違いはありますが、要は「お金稼ぎ」に対して強い嫌悪感を抱く人たちです。
この考えが根強い人たちは「趣味なのに、それをお金にしようとするのが腹立つ」というのを元に文句を言ってきます。
何に対してどこまで基準があるかは人それぞれ対象それぞれでダブスタであることもしばしばですが…
　
　
②二次創作だから
特に大きなポイントなのが「二次創作」です。
ここでは詳しく述べませんが、二次創作における「営利目的の禁止」から、利益を出すことに関して非常に嫌悪している人たちがいます。
この考えの人たちは、そもそも二次創作の同人誌ですら赤字が基本であり、黒字にしてはいけないという考えです。
そのため、それが二次創作同人誌であろうがオンライン二次創作であろうが、二次創作である以上は利益を出す行為をタブー視しています。
　
　
③デジタルだから
同人誌で利益・黒字を出しても良いと考える人たちの「建前」は
「販売ではなく頒布という趣味活動なので利益ではない」
「本という形にするのに原価が必要だから、それを回収しているだけ」
というようなものです。

これが建前として通用するのは「同人誌」という原価がかかる本だからです。
デジタルなイラストデータには「原価」がないため、この「建前」が使えない。
なので、同人誌では金銭のやり取り、ひいては利益が出ても構わないが
オンライン上のみのやり取りでは金銭のやり取りや利益を出すことはタブーと考えている人たちがいます。
　
　
■界隈による温度差
女性向け界隈は特に、こういった「建前」を遵守する傾向が強く、二次創作やデジタル作品での金銭授受に対して厳しい人たちが多いです。
一方、男性向け界隈はかなりそのあたりが緩いです。
これは文化形成の違いでもあるので、どちらが正しいというのはないとは思っています。
ただ、女性向け界隈で「二次創作skeb」と言うと叩かれたり嫌悪されることは多いです。
　
　
■私見（二次創作における利益問題について）
何度かこのサイトでも述べていますが「利益＝営利目的」ではないというのが私の意見です。
実際に二次創作で法的問題にまで発展した事件の多くは、権利の侵害が争点であり、利益を挙げていること自体が争点ではないことがほとんどです。
実情としても、多くの同人誌で利益が挙がっていても、それを公式や権利元が咎めることはほとんどありません。
（一部、厳格に売上金額を制限している二次創作ガイドラインのあるジャンルは存在します。）
そのため「二次創作で利益を出す」ということは基本的に問題ないと私は考えています。

また②③の意見を持つ人たちでも
「二次創作同人誌の表紙を絵描きに有償で依頼するのはOKだが、二次創作skebはNG」
この理由や違いを説明できる人は多くありません。
なんとなく界隈でデジタルだからダメ、二次創作だからダメと言っている人が多く
「なぜダメなのか」ではなく「なんとなくダメ」を基準に考える人がほとんどです。

ただガチガチの②意見の人であれば
「そもそも二次創作同人誌の表紙依頼も無償でなければダメ」
という考えだったりします。
そういう人もいることは理解が必要です。
　
　
■skebについて
skebは「投げ銭付きお題募集サイト」です。
https://skeb.jp/creator
コミッション（依頼）のような形式ですが、そのコンセプトは飽くまで「投げ銭」です。
投げ銭をしたら、おまけで絵が付いてくる（返ってくる）程度が基本です。
そのコンセプトを理解してない人が「二次創作でお金を得ている」と批判することが多いです。
逆で「投げ銭されたので、お礼に二次創作の絵を描いた」というのがskebの考えです。
ただ、これについては私なりの解釈でしかありません。

投げ銭文化と二次創作における権利問題については、様々なところで様々な意見があります。
Youtubeでのゲーム配信やカラオケでのスパチャもしかり、
Twitterでの欲しい物リストでのやり取りしかり、
pixivFANBOXなどの支援サイトしかり。
二次創作に対してお金を出しているのか、クリエイターに対してお金を出しているのか、どう捉えるかでも変わってきます。
　
　
■まとめ
「二次創作でお金を得るな」という人からすれば、二次創作skebはクロであり、
私のような考えの人からすれば、二次創作skebはシロだという話です。
そもそも二次創作がグレーですし、権利元やジャンル作者によって基準や考えもマチマチです。
厳しいジャンルもあれば、緩いジャンルもあります。
ただ、二次創作skebはクロだと考える人からは批判される的だということは知っておくべきです。
　
　
■対策
結局どうすれば良いのか、ですが…
女性向け界隈であるなら、二次創作アカウントでskeb募集をするのは控えるのが賢明です。
あるいは、アカウントは二次創作も取り扱っていたとしても
・skeb依頼を受けるのは一次創作のみで、二次創作依頼はお断りしています
という記述や告知はした方が良いと思います。

どうしても二次創作skebも受けたいということであれば
・別アカウントを用意して、そちらで周囲にバレないように受ける
・周囲からどう思われようが、今の二次創作アカウントで二次創作skebも受ける
このどちらか…ではないでしょうか。

何にしても、二次創作skebについては文句を言ってくる人は「いる」ので、
そういった人を怒らせないようにするか、怒らせても無視するかのどちらかしかありません。

私も、二次創作もアップしているアカウントでskebを受けています。
というかそのアカウントでskebをやっていて、単に二次創作のお題も断っていないだけですが
何か言われたことはありません。
それは男性向けジャンルで活動していることも多分にあります。

トピ主さんがどういった意図でskebを始めるのか、始めたいのかは分かりませんが
場合によってはskeb用のアカウントを作ったり、別の界隈でskebを開始するのも手の１つではないでしょうか。

今でも沢山のご意見をいただいてることに驚いています。コメント全て読みました。ありがとうございます。

あの後、気の置けない友人たちや、実際にスケブをやっている方などに相談したのですが、気にしなくていい、自分のやりたいように、と励ましをいただいたことから二次創作アカウントでのコミッションを再検討しています。
もちろん、このコメント欄の中にも、私の友人の中にもコミッションを良く思われない方が多くいらっしゃるかもしれませんが、同様にコミッションを問題ないと認識されている方もいらっしゃることを数日間で学びましたので、あとは私自身でコミッションとどう付き合うか考えていこうと思います。
この掲示板に相談し、第三者目線のご意見を沢山聞くことが出来て良かったです。重ね重ねになりますが皆様本当にありがとうございました。