匿名評価を行うグループについて定義されていないのでなんとも言えない。
作品本質の正当な評価、というのも、作品自体に絶対的な価値はないし、作品の価値は大抵、不特定多数の他人がつけている。
そして価値をつける不特定多数の他人は、時代によって趣味も嗜好も異なる。
だから評価をする他人自体が時代と共に変化していく以上、価値は相対的にしかつけることが出来ないし、絶対的なんてものはない。
価値を後世へ伝えるための記録と伝達を人間が行えるから、時代が流れても価値が変わらずにいるものは多くあるけどね。

評価の高さは、読者側が求めるものを創作者がどれだけ上手く提供できるか、そしてそれを拡散してもらい、より多くの人の目に触れるかどうかが全て。
これは極論だけど、教本を買い漁り小説講座を見て勉強するより、人の多いジャンルに参入して、人気な作風を研究して、それっぽい話を真似て書いた方が手っ取り早く評価を得やすいと思うよ。

＞三つ同時に並んだら匿名評価が最も高くなるのはどれだと思いますか？
「世間一般」の評価数や平均評価のことを考えると、児童文学>アホエロ>源氏物語の順になるんじゃないかと思います。
ただ、匿名評価なりアンケートを取る媒体やプラットフォーム、また対象となるターゲット層にも大きく左右されます。

例えば
老人ホームで募れば古文の評価は上がるでしょうし、文系大学の文学科でも古文の評価は上がるでしょう。
オタクが集まりやすいTwitterであればアホエロが評価は上がります。
小学校でアンケートを取れば、児童文学が評価は上がります。

インターネットは若者がよく使う媒体なので、当然小学生以下の子供や65歳以上の高齢者の意見というのは反映されづらいです。
Twitterは13歳未満は使えないですし、非オタクの一般層もTwitterを使っている人はさほど多くありません。
小学校や老人ホームでアンケートを取ったら、当然20代30代の意見というのは反映されないです。

どこでどのように評価を募るのかが記載されていない以上は、この質問の答えは定まりづらいかなと考えます。
その上で「世間一般」という言葉を持ち出すのであれば前述の通り、児童文学>アホエロ>源氏物語の順になると予想します。

「オンラインで絶大な人気のアホエロ」ということは、知っているのは20歳～おおよそ40歳までのネットユーザーです。
この時点で子供と老人は対象から外れますし、アホエロなので非オタクの一般層も読者や認知している人からは外れてしまいがちです。

古文のままの源氏物語は読める人がかなり限られてしまいます。
そうすると、母数として読者が一番多いと見込めるのは、大人も子供も読むことが出来る児童文学です。

また、評価の概念も、何をもって評価とするのか定まっていません。
単純に評価数が多いものが上位なのか、５段階評価などで平均評価値が高いものが上位なのか、この３つを順位付けして回答してもらうのか。
・読者が10人しかいなくても全員が評価5を付けている古文
・読者が1000人いて、平均評価が3.5の児童文学
・読者が100人いて、平均評価が4.5のアホエロ
どれが一番評価が高いかと言われても、その評価を評価する基準がなければ評価できないように感じます。
　
　
＞数での評価ではなく、作品本質の正当な評価はどうなると思いますか？
これも、何をもってその作品の評価とするのかという「評価軸」によっても変わってくると思います。
単純な娯楽性なのか、時代を反映させた資料性なのか、文章表現などの文芸性なのか、それらをひっくるめた総合性なのか。

源氏物語は平安時代の生活が分かる資料としても良いと評価できますし、
児童文学は子供でも読めるが大人でも楽しめるという文芸性でも評価できますし、
アホエロは官能小説のように娯楽性として評価できます。

「作品本質の正当な評価」という本質の部分が何を軸にして、何に焦点を当てた価値観なのか
正当とは何に対しての正当性なのかが明記されていないので、これもコメントしづらいです。

大衆性・娯楽性という意味では匿名のアンケートや評価は有用ですが、
資料性や文芸性の評価はその専門家が評価するのが一番適切だと考えます。
　
　
＞書き手は小説の難易度（言葉の平易さ、トリックの単純さ、表現の分かりやすさ）が評価の高さに繋がると思いますか？
こちらも前述の通り、何をもって評価とするのかが曖昧なので答えるのが難しいです。