私がファンアートを描くときは伝えたいことをまず第一に考えます
言葉や文字で人に何かを伝えるのと同じように絵を描きます
絵は人に何かを伝えるためのツールの一つにすぎません
ですから何を伝えたいかと言う部分が定まっていないと相手には伝わりません

面白いものを見たら感想を言ったりレビューを書いたりしますよね？
Xでアニメやゲームを見て限界オタク的な投稿をしている人を見たことないですか？
これと同じことを絵に込めれば伸びますよ

「私はこのキャラクターのこういう所が好きです、この表情が好きです、このシーンが好きです、このキャラとこのキャラの関係性が好きです」
これを絵で表現すればいいんです
言葉や文字で表現できるなら絵でも出来ます

イマイチ相手に伝わらないときは5Wを意識してみてください
5Wとは、「When：いつ」「Where：どこで」「Who：だれが」「What：何を」「Why：なぜ」の略です

ファンアートなら「who:だれ」の部分は描けていると思います、誰の絵なのか伝わらない場合は原作を見て特徴的な部分をきちんと描いてあげることですね、投稿文にキャラ名や作品名を入れて文字情報で補完するのも初心者ならアリでしょう、言葉を使ってはならないというルールはないので

「when:いつ」年代や季節、時間など、例えば朝の絵なのか昼の絵なのか冬なのか夏なのか、今ならハロウィーンの絵とかですかね、もっと深掘りするとハロウィーンの夜とか秋の夜の絵とか、自分なりに設定してみてください
クリスマスの夜の絵とか正月の朝に初詣に行く絵とか夏の夜に夏祭りに行く絵とか言われると脳内で想像出来ますよね？最初はベタな設定からやるといいです

「Where：どこで」場所ですね、部屋の中なのか外なのか、これが決まれば光源も決まりますし背景も決まります、たまに白背景や単色で背景を埋めた絵がありますが、あれはどこの絵なのかと言う情報が抜けてしまうので、相手に伝わらなくなる可能性が上がります
さっき言った「when:いつ」と連携している部分なので、何時ぐらいの絵でどこにいる絵なのか指定出来れば光や影、温度湿度空気感、キャラクターが寒そうor暑そう、雨に濡れているなどなど情報量が上がってぐっといい表現ができるようになります
例えば口から白い息が出ているなら寒いんだなと伝わるし、汗をかいていれば暑そうだなーって思いますよね？そういう情報を描き込めるかどうかで伝わる情報が増えます

「What：何を」そのキャラクターが何をしているかです、初心者はなんだかよくわからない笑みを浮かべて手が無いバストアップの絵を描きがちですが、それをやると何をしている絵なのか全く伝わりません、これは描き手が何を伝えたいかが定まっていないから起きる現象だと思います
さっき言った「who:だれ」だけを必死に伝えようとすると、棒立ちで証明写真的で設定資料集のような絵になってしまいます、この絵が伝えたいのは誰なのかという部分だけで、それ以外のことを伝えようという意識が抜けてしまっているんですね
私はこの初心者がやりがちなバストアップ絵の事を「証明写真」と呼んでいます、証明写真的な絵を見せられても、お、おう……ってなります
上手い人の絵を見るとこういう棒立ちバストアップでよくわからない表情の絵はあまり描かないと思います、観察してみてください
そのキャラクターがそこに立っているとしたら何をしているのが自然なのか考えてみるといいと思います
いつ・どこで・だれが、ここまで指定できればそのキャラクターが何をするかは自然と思いつくでしょう、頭の中で妄想してみてください、難しければ自分の妄想を文字にして見るといいです

「Why：なぜ」そのキャラクターがなぜその動作をするのかという理由です、「what:何を」と連携しています
読んだままですね、なぜその動作をそのキャラクターがするの？という理由です
赤面して顔を手で覆っているとか、そういうポーズを指定したのなら、なぜそのポーズを取るの？という理由を決めてあげてください

5Wは可能なら３つ以上は埋めたほうがよいです、キャラだけ描いてなんのポーズもなく微妙な笑顔で背景もなく昼か夜かもわからず寒いか暑いかもわからず季節も無い場合伝わる情報はキャラクターの名前ぐらいでしょう、文字にすると10文字にも満たない情報になってしまいますね
頭の中で伝えたいことを膨らませて文字にしておけば、そんなスカスカの絵にはならないはずなので、ぜひ妄想をしてください

バレンタインチョコを渡して赤面している姿、片手で顔を覆って、片手でチョコを渡す、内股、場所は昼で学校の廊下、窓から光源、晴れ、とか、そんな感じで固めていくといいでしょう

・人気ソシャゲだから投稿数が多くて埋もれている
・CP絵の数字が伸びるのは原作っぽい絵柄でCPが見られる事に需要があるから
・原作っぽい絵柄で健全絵を出しても伸びないのは「これを見るより原作でいい」を超えられていないから。つまり絵のテーマやメッセージ性に魅力がないのが原因

要点をまとめるとこんな感じですかね
絵柄を寄せて描けるようになったという事は、イケメン俳優や美女を画面内に配置できるようになったという事です
絵って映画のワンシーンをカメラで撮ったようなものですよね。役者を画面に置けるようになったのは、まだスタートラインでしかないです

次に必要なのは脚本とカメラマン、映像を編集して加工する人辺りですかね
つまりストーリー性、構図、各種エフェクト等です
良い絵には必ず動画の一瞬を切り抜いたような、最高の瞬間をカメラに収めたような魅力があります
練習はたくさんしていると思うのですが、キャラを似せる練習、崩さないように描く練習は役者をブサイクにしないための努力になります
その練習だけでは最高の瞬間を捉えたような絵は描けないんです

対策としては絵を描く前にちょっとした短文で描くものを決めるのが良いと思います。その時のポイントとして、「絵に描く瞬間の前後に何があったかまで設定する」事が大事です。これが一番大事なので絶対にやってください
例えばキャラAの誕生日絵を描くとします。「キャラAの誕生日に、仲間のBCDが一緒にお祝いしている」だけでは前後に何があったか分かりませんよね
「キャラAの誕生日に、Bはパーティー会場の飾りつけの準備をした」
「キャラAの誕生日に、Cは嬉し泣きをしている」
「キャラAの誕生日プレゼントを渡すため、Dはこっそりプレゼントを用意している」
等と設定すると、自然と動きとストーリーを感じられる絵が描きやすいはずです。会場の飾り付けが終わっていないB、Aより喜んで泣いているC、Cを見てびっくりするA、背後にプレゼントを隠して笑っているD、といったように

もうカメラの中に収める役者は描けるのですから、あとは演技力と撮影する力を伸ばせばきっと大丈夫です。意外かもしれませんが、絵は描く人間の演技力が高いほど良い表現に繋がりますよ。頑張ってください

神絵師と数ヶ月でうまくなるような要領の良い才能人と30代過ぎて描き始めて三年しか経ってない、しかも評価されない理由を絵も載せずにこんなところで聞くほど客観性の皆無な自分と比べてるのめちゃくちゃ烏滸がましいと思うわ
そんなこんなに努力してる、似せるようにしてるってこんなに努力したって思ってるうちは全然努力足りんから
努力しても絵の基礎や基盤がないから安定したクオリティ出せてないんじゃないの
大体近道しようとして基礎すっとばしてもうまくいく人間はひとつまみの天才だけだし、評価だけ欲しいならAI使うとか、ギャグ漫画描いて内容面白かったら絵が下手なのも味になるからそっち向けに頑張るとか色々あるし
舐めすぎなんだよ
10年はデッサン、アナトミー、パースとか絵の基礎学びなよ

（自語り入りますすみません）中堅くらいの実力の者なので当てになるか微妙で申し訳ないですが、Xも支部もフォロワーと反応共に4桁中盤くらいの絵描きです。

自分も数年前そういう時期があって、めちゃくちゃ頑張って自分からするとすごく上手くてたくさんいいねもらってる人と大差ない！と思ってアップしてもいいね1桁ばっかりでした。本当に意味がわからなかったんですが、その後何年か練習して4桁くらい伸びたりイラコンで入賞する程度の実力になってから当時の絵を見たらびっくりするくらい下手でした。今他人の絵としてTLで見かけても絶対にスルーしてるような絵で驚きました。

つまり、まだまだ客観視できていない段階なのかな、と思いました…！別に悪いことではないし、自分で良い絵が描けたと満足できるならそのままでも楽しく絵を描けると思いますが、トピ主さんのように他人にも上手さを認めさせたいなら、なるべく見る目を養って自分の絵の違和感に気づけるのが大切かなと思います。
正直、たまたま見かけたバズり絵とかはその一枚が特に映えてて伸びてるとかもあると思うので、毎回計算して映えが作れていそうなガチのプロイラストレーターの横に自分の絵置いたら全然違うのがわかると思います。
見る目が先に育つと自分の実力不足がわかってしんどくなる（これがスランプだと思ってます）時期もあると思いますが、その差を分析して地道に埋めていくのを続ければだいぶ変わると思います！私もいまだに上手い人のの差がわからない時期とむしろその差に打ちのめされる時期を繰り返してます。
長々とすみません。お互い頑張りましょう〜！