固定って、あんなに大事な言葉じゃなかったの
違ったんだ
君達にとって固定は、気分で着替えるアクセサリーの一つでしかなかった
私が勘違いしてしまった
固定ってそんな軽い言葉じゃないと思ってたから信じてしまった
この二人だけが好きという確かな想いを共有できる人だと私が勝手に期待したのが
悪い
なぜどうしてあんなに嬉しそうに語った
深夜に画面越しに震えながら打った長文を受け取ってくれたふりをした
こっちが何度救われたと思ってるのか
こっちは心臓丸ごと差し出すくらいの覚悟で固定を名乗ってるのに
詐欺師は気が変わったら新しいカプに走って沼りましたで終わるのか
たったそれだけで関係が消えるのか
私の時間も、愛も、信頼も、全部なかったことになるのか
なんでそんな簡単に手放せるのか
固定ってそんな軽いものじゃないだろ
世界が裏返っても推しが不幸になっても公式が地雷を投げつけてきてもこのふたりが好きと言い続ける覚悟
固定って誓いで信仰、心臓を賭ける行為なのにそれをただの気分で言って、気分で投げ捨てる奴
私の胸の中では固定を裏切られた瞬間大事に積み上げてきた塔が突然吹き飛ばされたみたいに苦しくて痛くてここでは息ができなくなる
詐欺師にはこの苦しさ、理解できないんだろうね
だって詐欺師はただ“好きなもの”が移り変わっただけだから
好きなものって何
そんな軽い言葉で尊い自カプを表すな
私は違うから
私はあの日から、ずっと固定で生きてるから
固定でしか呼吸ができないから
だから裏切られると心の中で何かが死ぬ
もう二度と誰かの固定を信じない
私は私だけの固定を信じる
たとえ私だけが傷つくとしても
たとえもう二度と誰にも理解されなくても
私だけは絶対に固定を裏切らない
私は、最後まで固定でいる