まず描き終わった漫画はアップしていいと思います。ご自分が思っているほど読む側の人は気にしないし、それを直すことに時間をかけるくらいなら心機一転新しい漫画を描いた方がいいかなと思います。

トピ文前半を読むと漫画の描き方そのものが知りたいのかな？と思ったんですが、クリスタの漫画用ツールがうまく使えないために画面がごちゃついてしまって、思うように漫画が描けないのでしょうか。
基本的な漫画の描き方（コマの割り方、ふきだしの魅せ方）ならブログなどたくさん解説があるし、一から学ぶ気持ちで見てみるのもいいと思います。
クリスタの漫画用ツールは使うの難しいですよね。でも「漫画を描くこと」と「クリスタを使いこなすこと」は全く別なので、まずは理想の漫画を描けるようになることを一番の目標にしたらどうでしょう。
確かにツールを使えば枠線は1ページ30秒でできるし枠を部分的に消すツールも配布されていますが、そもそも枠線は黒い線を一本引くだけなので、慣れないうちはすべてアナログ（クリスタのツールを使わないでクリスタで描くという意味）でいいと思います。頭の中のものをある程度描き写せるようになってからツールの使い方を覚えた方が混乱しないで済むかなと思います。

漫画を読みやすくするコツも色々ありますが、個人的に気をつけているのはふきだしの中の文字数です。基本は2行で1行あたり7文字、最大でも3行、1行あたり9文字までにおさめるようにしてます。それ以上にふきだしが増える場合は別のふきだしをくっつけるようにします。長い台詞って読むのやめてしまうので（私が）。ふきだし内の余白も上下天地8ｍｍくらいあった方が読みやすいです。
漫画って描くの大変ですがそれだけ達成感もあるし、理想にちょっとでも近い漫画が描けたらとても楽しいので、頑張って欲しいです。というかお互い頑張りましょう！

とりあえず出来次第どんどんアップしちゃっていいと思いますよ。
色々な工夫をして徐々にレベルアップさせていけばいいんじゃないでしょうか。
ある程度描けるようになってからというお気持ちはよく分かるんですが、自分が納得できるレベルにいつまでも到達しない可能性もあるし、人様の目に触れるものという前提で描くとそれなりに見られるものになるので…。

自分がやっている工夫は、視点の動線がスムーズになるように気を付けてますね。
このセリフの配置だと自然にここが目に入る、次のコマへも迷わず行けるな　的な…。
あと、セリフがぱっと目に入るように文字数は必要最低限に絞る、なるべく絵で説明して視覚で情報が入るようにこころがけてます。

自分が分かりやすい、見やすいと感じる漫画を参考にしたり、練習にページごとトレスするのも勉強になると思いますよ。

クリスタソフトについては、公式ガイドブックを購入することをおすすめします。
ネットで探せば便利な機能がいくらでもあるのですが、
手元に一冊ベースとなるものがあるとそこにプラスして書き込めるので便利です。

■見せゴマを作る

ベストな一瞬だけを描くイラストと違って、
漫画は比較的長い時間に起こる出来事を描くため、
”見せゴマ（読者に一番見せたいシーン）”が必要です。
流れが分かり辛かったり、見栄えが悪くて映えない漫画というのは
この見せゴマが無い、またはパッと見て分からない事が多く、
結局この漫画何が言いたかったの？という印象しか残しません。

コマを大きくとったり、描きこみを増やす事で
漫画全体の印象がグッと上がります。

■全コマを均等に描かない

漫画はとにかく描きこめばいいというものではありません。
見せゴマを目立たせるためにはそのほかのコマでは
あえて手を抜くことも重要です。
よくやりがちなのは、全部のコマにキャラを描いて
セリフで説明する、です。
（あえて独白形式みたいなものもありますが）
これを回避するためには、背景だけ、空だけ、手だけなど箸休めのコマを入れると良いです。
絵を描かずにセリフだけ置くのも良いです。
キャラがどこにいて何をしているのか、何を会話しているのかを
人物の顔以外を使って表現すると見やすいです。

あとは映画をみて、話の中でどこにカメラを設置しているかを
考えると効果的な画角も見えてきますので
休憩がてら見るのもいいですよ。

■セリフを厳選する

セリフを考えた時にもう一度読み直して、省ける言葉が無いか
探してみてください。

いい例か分かりませんが……例えばこんな感じです。

A「B君」
B「ん？なに？」
A「先生が職員室に来なさいって言ってたよ」
B「えっマジで？」
A「うん」
B「え～なんだろ、俺何かしたかな？」
A「心当たりないの？」
B「うーん、強いて言うなら学校に内緒でバイトしてる事かな……」
A「そうなんだ」
B「うん、それしか思いつかない」
A「あはは。怒られないといいね」

この長いセリフの応酬も、

A「B君先生が職員室に来なさいって」
B「マジ？隠れてバイトした事かな……それしか思いつかねーんだけど」
A「あはは。怒られないといいね」

これだけで済みます。
極端な例を出しましたが、自分の考えたシチュエーションに
最低限必要な言葉はなにか？を考えるとセリフ短縮ができます。
その分絵を描くスペースが増えますし、
セリフにするまでもない
細かいやりとりなどは吹き出し外に手書きしてもいいですね。

これをトレーニングするためには、俳句を勉強するのがおすすめです。
５７５の17音だけで情景を表さなくてはいけないので、
言葉の一つ一つにどう意味を持たせるかを鍛える事ができます。

色々言いましたが、まあ好きな漫画を楽しみながら
分析するのがいいと思います！
見せゴマ、余白、セリフの短縮、基本的なことですが
後からしっかり効いてきますので、色々勉強してみてください。
がんばって～！