1 ID: HGwX7PEW約2時間前
見なければよかった。 路肩にうずくまる人影から目を逸らし、俺は...
見なければよかった。
路肩にうずくまる人影から目を逸らし、俺は背負ったリュックを軽く揺すり上げた。家を出たのは七時五十分。ギリギリより一本前で、これを逃せば最悪、駅を降りた後、会社までダッシュする羽目になる。道行く人々も同様で、誰一人足を止める様子はなかった。ただひたすら、駅に向かって人が流れていく。俺もその流れに紛れ――数歩行き過ぎたところで、結局振り返った。
「おい!」
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