1 ID: x7qWPdAO約2時間前
代り映えのないいつもの通勤路に、いつもは見かけないものが道に鎮...
代り映えのないいつもの通勤路に、いつもは見かけないものが道に鎮座していた。一瞬大きなに持つか何かと思ったそれが人だと気づいたのは、横目で通り過ぎようと数メートルまで近づいた時だった。
咄嗟に浮かんだのは『救急車』と『面倒だな』という相反する二つの感情だ。今は人通りはないとはいえ、全く通らないわけでもない。遅刻という危機がある俺よりも、他の人間が声をかけるだろうとも思ってしまう。何より、前に通った人間が声をかけ蹲っている本人が救護を断った可能性だってある。ならば別に俺が何かしようとしなくてもいいだろう。
最初はBをスルーして通り過ぎたAだけど、やはり良心の呵責に負け声をかける。蹲っていた理由が道のポール等に脛をぶつけたため。あまりにくだらないような理由でAが(やっぱり声をかけなければ良かった)と思うも、Bがその優しさに嬉しくなり連絡先を半ば強引に交換。そこからやり取りを重ねて、ご飯などに行くようになる。
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