字書きのみなさん。私は冒頭文を書くのがすごく苦手なので、2行くら...
字書きのみなさん。私は冒頭文を書くのがすごく苦手なので、2行くらいで皆様が考えた冒頭文を見せてください。冒頭文を2行程度で書いたら、そのあとの展開をざっくり書いてください。どんな思考でその冒頭文が始まるのか、途中の展開やラストを踏まえた上でどうしてその始まりで書かれたのかが知りたいです。
人によって相当色が出る冒頭文ですが、私はだいたい主人公の紹介から始まってしまう冒頭文しか書けません。色んな本を読んでも冒頭文が浮かばないのです。説明書のような始まりしか書けない自分をどうにかしたくてトピ立てしました。
私なりにお題があった方が書きやすいと思い考えた設定を下記に載せました。微妙な設定で申し訳ないのですが、こちらの設定での冒頭文を宜しくお願いします。
【設定】
冴えないサラリーマンAが、ある日通勤途中に具合を悪くして歩道脇に蹲るBを発見。
声を掛ければ遅刻は決定。声をかけなければいつも通り上司にネチネチされ同期にはスルーされ先輩には仕事を押し付けられる冴えない日常の継続。
Aは面倒臭いが先に来てBを見ぬふりしようとしたけれど、人としてそれでいいのかと良心が痛み、迷った挙句どうせ会社で怒られるなら遅刻して怒られてもそう変わらん。と開き直ってBに声をかける事を決める。
このことがきっかけで、AとBはゆくゆく恋仲になっていく話。
【キャラ設定】
A:不器用。仕事が遅い。陰キャ。卑屈。
B:器用。仕事が早い。陽キャ。快活。
A、B性別は問いません。書きやすい組み合わせでどうぞ。
なのでAをリーマンと書きましたが、Aを女性とする場合、OL等に設定を変更した体で書いてください。職業はお好きに変えてもらって構いません。
出会いからゆくゆく恋仲になる(恋人、結婚、ゴールはお任せします)流れが変わらなければ大丈夫です。
冒頭文書いてもいいよという字書きの方。
是非参考にさせて下さい。
みんなのコメント
「しっかり。具合が悪いんですか?」
倒れているBに声をかけた男は、どこか困惑している様子だ。路上に倒れている男に声をかけるなんて、物好きかお人よしじゃないとしない。彼は自分で思ってもいないお人よしであることを知らないからこんな顔をしている。手が首元に触れたのは、襟を緩めるためだろう。硬い感触に、Bは父を思い出した。
代り映えのないいつもの通勤路に、いつもは見かけないものが道に鎮座していた。一瞬大きなに持つか何かと思ったそれが人だと気づいたのは、横目で通り過ぎようと数メートルまで近づいた時だった。
咄嗟に浮かんだのは『救急車』と『面倒だな』という相反する二つの感情だ。今は人通りはないとはいえ、全く通らないわけでもない。遅刻という危機がある俺よりも、他の人間が声をかけるだろうとも思ってしまう。何より、前に通った人間が声をかけ蹲っている本人が救護を断った可能性だってある。ならば別に俺が何かしようとしなくてもいいだろう。
最初はBをスルーして通り過ぎたAだけど、やはり良心の呵責に負け声をかける。蹲...続きを見る
「ただでさえ仕事が遅れているのに、出勤時間すら守れないのか?人助けして遅れただぁ?物事の優先順位を考えろ優先順位を!社会人としての最低限をまず見直せ!」
そう、どやしつける上司の声が聞こえる。いや、実際に聞こえているわけじゃない。容易に想像できるって意味だ。
スマホの時計を見る。いつも通りの時間。このまま、いつも通り出勤すれば、遅刻で怒られることはない。
しかし、会社へ向かう私の足は止まっていた。いつも通りではない光景があった。
視線の先には、歩道の端で誰かがしゃがみ込んでいる。
具合が悪そうだと思った瞬間、見なかったことにしよう、という考えが浮かんだ。
余計なことをしなけ...続きを見る
一次創作なら映像や舞台設定を描く。
「茅場町の大通りを少し外れた細路地で、電柱の影に蹲る人を見つけた。先を急ぐ人々が一人、二人と丸くなった人物を追い抜いていく。」
べつに茅場町じゃなくてもいいんだけど、初手でビジネス街を舞台に出すことで登場人物が社会人であるイメージを読者に植えつける。
京都の五条通とか大阪の本町とかね。
登場人物が学生なら下北沢とか鴨川沿いとか。
他の通行人が遅刻したくなくて見て見ぬふりをしたり、Bに気づかない描写を入れることで「本来は不器用で人見知りのAがわざわざ人助けをした」と解釈できるキャラクター像も描いておく。
歩道脇だったらいくら朝の忙しい東京でも誰...続きを見る
遅刻魔の烙印を押されるか人でなしの烙印を押されるか。どちらがマシかを考えて、俺は前者を選んだ。
「大丈夫? 具合悪い?」
「――だいじょぶ、です……」
うずくまる男に声をかける。返ってきた言葉は「大丈夫」だったけれど、その顔は真っ青でどこからどう見ても大丈夫には見えなかった。
「大丈夫じゃないじゃん! とりあえずそこのベンチに座ろう!?」
お人よしの良心が勝った。ただそれだけだ。
見慣れた通勤経路、すれ違う人々。毎日代わり映えしない風景に、これから小言を言われるであろう上司の顔と、愛想がないくせに調子よく仕事を押し付けてくる同僚の態度が思い起こされた。……
このあと歩いた先にBの姿を発見し、あとは設定文の通り。
自分は素人で完全に感覚でやってるので技法名とかは知らないんだけど、冒頭文書く時は先の展開をちょい見せする流ればっかり採用してます。大体は、キーとなるシーン(今回で言うと会社よりBを優先したこと)をあとから思い返した時にAがなんと言うか?で書き始めています。
更に、その思い起こす内容が
・Aの性格がわ...続きを見る
うわあああああ皆様ありがとうございます!めちゃくちゃ勉強になります。ちょっとお一人お一人に感想を言うのは語彙が無さすぎて申し訳立たず書けないのですが、色々な冒頭書き出しを並べて読めて感無量です!
全てじっくり読ませて頂きながら、自分が書くときを想定してイメージしてみようと思います。
色んな書き出しあって本当に楽しい。読み応えあります。感謝です!
今のとこ始まりの始まり(本当にすみません。ようはABが出会うスタート時)と、少し進んだシーンからの書き出しにわかれてる感じですかね?
あとはA心情からのシーン切り替え、みたいな冒頭。
A、三十七歳。草臥れているのは顔からだだけではない。みたいな説明開始しか出来ない私からしたら全ての回答がありがたいです。
「あの日きみに声をかけなければ……なんて、後悔しても遅いのにな」
声をかけなければよかった。道端で息を殺しうずくまっているきみを見つけても、見て見ぬふりをすればよかった。そうしたら淡い期待も、惨めな気持ちも、きみにまつわる感情全て知らないままでいられたのに。
……
このあとAがBに声をかけるシーンが始まる感じです
紆余曲折あって恋人になる話が好きなのでそこを冒頭に
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