自ジャンルで良い年の大人だけど絵を描き始めるのが遅くて小学生レベルの状況からスタートしている方がいます。
ご本人はその状態で納得しているわけではなく、ネットのイラスト講座を見たりオンラインの有料添削を受けたり努力はしてらっしゃいますが、もともと描いていた訳ではなかったためか、なかなか上達できないようです。
物心ついた時からずっと絵を描いてきたような自分にはわからない苦労があるのだろうなと思います。
それでも萌えを共有したいという気持ちでネットに公開しているのだろうと思うので、嫌悪感はありません。
むしろ、同好の士で楽しむ二次創作なのに、上手い下手でランク付けしたり笑ったりするような感覚の方が自分とは合わないなーと感じます。

大人ならさすがに自覚はあるんじゃないかなと思います。
大人になってから絵を描いてみたくなり全然ド下手ですが、ほんの少しでも描けるようになったと思うと楽しい気持ちが少しあります。以前は描いても、いびつな○の中に‥と上に∧が二つでネコくらいのレベルだったので、人物が描けるとちょっと嬉しいです。
今のところそれ以上に下手で嫌で公開していませんが、自分で描いてみると下手な絵への心理的ハードルが下がりました。
上達方法を調べていると、上達するにはたくさん描け、描けたら公開しろ、モチベ上げろ、仲間を持てとかあるので、絵を描きたい気持ちや同士と楽しみたいとか、無い物ねだりでなく自分の身の丈で楽しもうという気持ちがあるんじゃないかと思います。上手くなければやる意味がない・撤退すべきとか考えてたらいつまでも始められないですし。
それでも自分棚上げで下手な絵はあまり見たくないとか思っちゃうんですが、輪郭ガタガタで目の大きさや高さも目線も左右違う絵でも大手にRTされていて読んだら話は面白かったし、楽しんだ物勝ちだなと思います。

小学生みたいな絵で、どこに骨があるの？みたいな線画にどぎつい色を厚塗りした正直見ていて不快になるような推しのイラストを見たことがあります。まさにトピ主さんと同様に疑問を抱いてツイートを読んでみたりしたのですが「下手なことは分かっているけれど私は自分の絵が好き！」と仰っていました。上手い/下手以前に何かその方自身のこだわりや好みがあるのでしょう。
あと上の方は「趣味なんだから」と仰っておりそういう論調があるのも承知していますが、二次に関してはやや的外れかと思っています。もちろん描くのもどこかにあげるのも自由ですが、まあ見るに堪えない推しのイラストを不可抗力で見せられてしまったら何とも言えない気持ちになるのも仕方がないですよね…

上手い下手も、見る側の価値観だからなぁと思いますが、それがあるから気になるんですよね。

わたしはアメコミが好きでよく読みますが、アジア人受けの良さそうな絵（日本のマンガっぽいタッチ）のペンシラー（絵を描く人です）が一番好きです。
逆に苦手なのが筆っぽいタッチのアーティステックなペンシラーです。マンガとして見ると、下手だなと思ってしまうんです。線も太いし、表情もなんだか暗く見えるような気がします。
これに気付いた時、自分の中にある無意識の価値観に気づきました。
自分が上手いと思う絵は、日本のマンガっぽい、細いつけペンで描いたような繊細な強弱のある線、適度なデティールの書き込み、濃すぎない顔…、デッサンもあまり狂いがなく、手足は少し長めに描かれていると綺麗……などなど。
でも、アメコミのペンシラーたちは、それぞれ自分の持ち味を大切にしています。
子供の落書きみたいな絵描きは、自分の絵は自分の絵で唯一無二と思っているのかな？と思ってます。

とは言え、できれば自分好みの絵だけを見ていたいですよね〜。描き手が楽しいと思うことと、消費するだけのこちらが楽しいと思うことに、違いがあるからこればっかりは相互理解は無理なのでは？と思います。
そっとミュートするか、Twitterならリスト分けしてこちらが工夫するかですかね。

昔htr絵師だった者です（誰でも最初はそうだと思いますが…）
周囲の人を見て、絵が上手いなぁ凄いなぁと思いはするのですが、自分の見たいネタではなかったので、仕方なく自分で描いてました。
満足できるのかという質問に対してですが、80%くらいは満足してました。
勿論「このネタをもっと上手い絵で見たい」という気持ちはありました。
なので、絵が上手い人がこのネタを描いてくれたらきっと100%満足できたと思います。
でも実際にはそうはいきませんよね。その上手い絵描きさんだって自分の描きたいものを描きたいでしょうし。
下手だし、評価もされませんでしたが、自分が見たいからその絵を描く。
あなたが「うわ〜」と思われる絵を描かれる方も、そういうスタンスなんじゃないかなと思います。

今は流石に昔より上手くなったと思いますが、私も心持ちはあの頃と同じです。
自分が見たいものは自分しか描けないから描いてます。
だからと言うわけではないですが、そういう人を見ると何だか好きになってしまいますね。
作品の魅力って上手い下手だけではありませんから。

私がフォローしている中にもそういう方がいるのですごく気持ちがわかります…！
えっhtrなのになんでフォローしてんの？と思うかもしれませんが、
その方は一定の度を越してやばい方なんですよね…
その方は「推しのリョナ・レ◯プモノ」を描くリョナラーさんなのですが、そこまでならフォローはしなかったと思うんです。
しかし、遡って見てみると、ガチガチの分厚い人体解剖本の本を出してたり、
(キャラも何も関係ない、ガチの検死などで使用する道具(写真付き)や手術室の中、人間の骨や血液はこうなっていて、臓器の原寸大は〜など、モノホンの専門書のような同人)

1番背筋が凍ったのはその方の職業が本当に病院勤務の検視官だったことです。今年イチビビったと思います。

しかも恐ろしく行動力があり、「今年I年間で50冊同人を出して(※マジ)分厚めのリョナアンソロ出してんで破産寸前w」みたいな呟きを平然とする方でして、よく「俺は自分の絵が好きだ！！自分が楽しむことしか考えてないからな！他人からの評価なんざどうでも良い！！」と自分を鼓舞する呟きをする人なので、別カプで特段興味がなくても「何かこの人やばい」という凄みに惹かれてフォローしてます。

長くなって申し訳ありませんでした…しかし要するにhtrの方には「もっと上手くなって評価されたい、萌えを表現できるようになりたい！」と頑張っている方と、今言ったようなホンマもんの色んな意味でアレな方の二つだと私は思います。

あの作家様はこれまでのオタ人生で見てきた人に中でもヤバさの天井を突き抜けたガチのサイコだと思ってます(言っちゃった)