いわゆる「解釈違い」ってやつですね
同じキャラでも本当に人によって捉え方が違うんですよね〜よくあることかと思います

私の体験談を書くと、とあるゲームの女性キャラが好きで一時期創作していました。
そのキャラは原作で人道を外れたことに手を出していて間接的に人を殺している描写があります。本人はそれを後悔しているけれど人から責められると言い訳したり耳をふさぐ。みたいなキャラです。
私はそのキャラのそういうずるいところや暗い過去含めて好きなんですが、それを創作で描くと同じキャラのファンに「◯◯ちゃんはそんなんじゃない！優しいいい子！嫉妬するな！」と責められてアンチ扱いされました

キャラがキャラらしく振舞うこと。が需要ないんではなく、人によってそのキャラをどう受け止めてるか全然違う。ってのが本当かもしれない。
大多数の人は好きなキャラの良い面だけを見たいんじゃないかな。
最初はそうじゃなくても創作で書いているうちに自分設定と混じり合って、良い面しか受け入れられなくなってしまうというか。いわゆるフィルターってやつですね。

私はトピ主さんの仰るようなタイプの漫画を描きたいと思っています。
これまでに何冊か本を描きましたが、結果として自分では「あの子はこんなことしないだろ」と感じるものになり、未だに原作の延長線上のようなものになりません。

難しいんですよ、狙った通りに作るのって。
私の技術が未熟なだけと言えばその通りでもあるんですが、これ面白いな、と感じたアイデアを盛り込んでいったり、作りたい話（自分が読みたい話）の方向にキャラを合わせようとすると本来のキャラから少し逸脱してしまったりして。上手な人は本当に上手なんですけどね。

需要うんぬんについてはなんとも言えません。おそらく、作り手も読み手もみんな「中身が面白いと感じられればなんでもいい」と思っているであろうからです。
もとがギャグ作品でないタイトルを使ったギャグ本があるとします。もちろん本の中のキャラは原作のような振る舞いはしません。絵柄も似てない。でも読んでしまう。面白いと思ってしまう。そんな経験はありませんか？
反対に、原作のようなシナリオを原作のような絵柄で描いた作品もたまに存在します。でも、なんだか面白くない。そういう経験もあるんじゃないでしょうか。
「需要」という概念は、作品が生まれてくる前から存在するもののような気がしてしまいますけど、私は逆だと考えています。作られた作品が面白いものだったら需要が発生する、という考えです。流れが逆なんですね。需要って結果のことだと思うんです。
こういうの欲しいな、ああいうの欲しいな、と思って買った何かが期待していたものと違った。そう感じた瞬間、その人にとっての需要はなくなるんです。つまり「作ってみなきゃわかんない」んですよ。
誰かにとって需要があっても誰かにとっては需要がない、というのもよくあることですしね。

もうひとつ。「原作っぽい」って誰が判断するんでしょうか。作り手でしょうか、読み手でしょうか。
思うに、両者ともそれぞれに判断するんですよ。そして描き手は「これは準拠できた」と思ったことを読み手が「準拠できてない」と感じて意見が割れることもある。さらに言えば、時間が経った後で意見が変わることもある。
つまり、原作っぽさを追求しても「正解がない」わけです。
正解がないものは、どこかで折り合いをつけなきゃいけません。
では、どう折り合いをつけるか。それは「作り手の裁量次第」です。
乱暴に言えば「じゃあもう俺が読みたいもん描くわ」ってことになるわけです。
その結果生み出されたものが原作準拠に感じられるかどうかは人それぞれです。それが面白いかどうかも。

話が長くなってごめんなさい。
雑にまとめると、原作に似たテイストのものを作りたいと思ってる人はいますよ。
でも難易度は高いから、自分が作り慣れてて楽しいものを生み出しがちですよね。それで悩んだりもしてます。

トピ主さんが「こんなの推しじゃない」って思ってる作品を作ってる人も、自分の描いているものが原作準拠なんだと思ってたりしますよ
他の人から見たらトピ主さんの作品が「ダレ？」ってなってる可能性ありますし
つまり、正しい二次創作なんてこの世にないし、二次創作になった時点で原作のキャラからはかけ離れたものになると思った方がいいと思います
自分の方が原作キャラを理解していてそれに寄せて描けてる、あの人はキャラを分かってない、描けてないとか言い出すと蟻地獄に陥ると思いますよ

少なくとも人気がある作品はそれだけ多くの人が「いい！」と思っている訳で、その作品の二次としても受け入れられているという事実を冷静にみた方がいいと思います

私はトピ主さんの意見にとても共感できます。

色んなご意見が出ていますが、結局のところ二次創作って
描き手・書き手が｢このキャラにこんな表情させたい！｣とか、｢こんな姿を見てみたい！｣といったような願望を当てはめて具現化しているだけなのだと感じています。その結果、程度によって｢このキャラはそんなこと言わないよね｣というようなズレが生じるんだと思います…。いわゆる｢キャラ崩壊｣ってやつですね。わざとしている場合もありますし、本当にそのキャラがそうすると思って作る人もいます。それは本人しか分かりません。

多分トピ主さんが寂しく思われているような作品は、原作から少し外れている程度の二次創作ではなく、あからさまに違和感の覚えるような二次創作だと感じました。それは面白いという意味での需要があります。見る側の方々は面白ければそれでいいと思う人が大半だと思っておいたほうがいいかもしれませんね。

そんな作品が溢れている中、原作の設定やキャラを守った上で二次創作されている方は上手いなーと思いますし、見る人によっては原作重視の方だなと分かります。描き手・書き手内では特に敏感に感じ取りやすいです。個人的には｢原作っぽい雰囲気｣というのは存在すると思っていますし、そういった作品は多少なりとも需要はあると思っています。トピ主さんのように考えている方がいらして嬉しかったです。

原作の関係性をできるだけそのまま反映させた作品を作りたいと思っている字書きです。
原作のエピソードとエピソードの間に起きた出来事を妄想した作品を書くことが多く、「原作のスピンオフを読んでいるかのようだった」と感想を頂いたこともあります。

他の方も仰っているように、原作の関係性をそのまま使う作品って読み手とのマッチングがまず難しいんです。
原作の関係性やキャラの設定をそのまま用いると、キャラ同士がカップリング(恋愛関係)にならないことが多いと思います。
でもCP名の方が検索する人が多いと思うので、自然と閲覧数やいいね、RT、ブクマの数が変わってきます。
需要の有無ももちろんありますが、このラベリングしづらい＆検索しづらいことが理由で、原作基準の関係やキャラを描いた作品を作るのはモチベーションを保ちにくいといった側面があります。
いくら数字の為の二次創作ではないとは言え、誰しも多かれ少なかれ数字が気になるものですからね。

それに、原作基準のキャラで新たに物語を作るって、単純に難しいんです。
書きたいものと、自分の中のキャラ解釈がぴったり折り合う部分を見つけなければならない。原作重視の創作者は原作を読み込んでキャラ解釈を固めて創作に取り組む人が多い印象ですが、逆に固めれば固めるほどその「折り合う部分」が小さくなっていく。細い糸の上を渡るような心地だと思っています。
いっそのこと諦めて妥協して、「書きたいもの」にキャラを寄せてしまう方が楽なんです。上述したように、反応も増えますし。

そして、書き手にとって「原作基準」は「正解」の幅が狭いので、一度自分が「正解」だと思うものが書けたら満足して筆が遅くなってしまう、もしくは筆を置いてしまう傾向もあると思います。「もう自分にとって一番理想の二次創作を書けたからこのジャンルでは書くものがない」という状態ですね。この傾向により作品数が少なくなります。

原作基準の二次創作を作り続けるというのは、モチベの糧となる反応も少ない状態で、突き詰めれば突き詰めるほど狭くなっていく道を歩き続けるようなものだと思います。
わたし自身も、書き続けると心が折れるので、ライトで書きやすくて反応を貰いやすいカワイイCPものも書きつつなんとか続けています。

以上、「原作基準の二次創作」が少ない理由をつらつら書きましたが、読み専のトピ主さんが「自分の好みに合う作品が少なくて寂しい」と思うのなら、いちばんシンプルな答えは「自分で書けば(描けば)良い」になります。
自分で創作すれば、理想に近い作品がこの世に増えるだけでなく、同じような作品が好きな人、同じような作品を書く人に出会えるかもしれません。
自分の理想をいちばんわかっているのは自分なので、最初はうまくいかなくても、たくさん作れば自分の理想に近い作品を生み出せるようになると思います。