物語の小ネタをあからさまになりすぎずに伝わりやすく表現する方法に...
物語の小ネタをあからさまになりすぎずに伝わりやすく表現する方法について。
いつも3万~5万字程度の短編を書いている字書きです。
物語の大きなテーマとは別に、小ネタというか「ここに気付いてほしい!」というポイントがいくつかあるのですが、あからさまにならないように書こうとするとまったく読者に伝わらない気がして悩んでいます。
例えば、以下の2点が伝えたいことだったとします。
・他人に対しては客観的に正論を言うことができる
・しかし自分の身になったとたんに、自分も常識や固定観念にとらわれてしまう
話の展開は以下。
設定:ABは敵国同士だが親友
1.敵国同士で愛し合っていたが別れてしまった恋人の話を聞いたBが「敵国同士でも信念を貫けばいいのに」と怒る
2.AがBに告白する
3.Bは「Aとは敵だから一緒になる資格はない」と思う
ここで、Bはかつて自分が他人に対して怒った「敵国同士であると理由で信念を貫かない」という思考に、今度は自分が陥っています
しかしこれを読者にわかりやすく伝えようとすると、
共通の友人やAに「お前はかつてこう言ったが、今度は自分がとらわれている」と言われたBがはっと気づく
という展開しか思いつきません。
できれば、誰かにセリフで言わせるという手段をつかわず、かつ読者に伝えたいことを伝える手法はないものでしょうか。
どなたか「自分はこういうふうにしている」など、教えてくれたら嬉しいです。
みんなのコメント
時系列順ではなくて
AからBに告白があった時に回想として、かつて別れた恋人同士の話を聞いたシーンを入れる
+Aの身につけているものや髪型に、その話を聞いた相手の特徴を重ねさせて思い出すシーンとリンクさせる
トピ主の例は描写しないと難しくない?Bに気づかせるってことなら他人に言わせるか自分で気づくしかないと思う。読者にってことならBが言ったことがブーメランになってるってことならそれはちゃんと読んでいればわかるよ。
登場人物の心情をそれとなく気づかせたいという意味なら、詳細を書き込み過ぎず、察する程度に描写するのはどうかな?
例えばBがロミジュリを観劇する。許されぬ愛を貫いた二人を見てBは体をわななかせる。そしてふらふらと劇場を立ち去った…。みたいなのとか。文章に余白を作ると読者側でいろいろ補完してくれるよ。
あとは情景描写をBに重ねるとかかな。
矛盾に気付いたとして、その後どのようなルートや速度で相手と両想いになるかによって表現方法は変わってくるのでは?
Aに指摘されてBがすぐ受け入れると物語として急速な気がするし、矛盾が伝わったからって祖国への思いや一度は断るにいたった過程(考え)が即改まるとも思えない。「敵国だから」を深堀りすることで見えてくるものもあるように思う。
Bが一度指摘を突っぱねる場合、Bはその時もう自身の矛盾に気づいているのか、それとも後から気づくのか。
A側も、突っぱねられた事実を即受け入れられるような性格なのか、指摘できるような強さを持った人間なのか。指摘するような性格なのに指摘しなかったらよほどの理由が...続きを見る
家同士の敵対で別れてしまう恋人の物語を、本や人形劇などで知った幼いBは「強く思えば結ばれるのに」という感想を持ったが忘れていた。
BはAと知り合って惹かれるが拒絶。ふと目にした『別れる恋人の物語』で、かつての思いが浮かび上がる、的な。
2~3から書き始め1のシーンを入れる。あの頃のBはあんな風に言ってた…的に読者に了解を取る
二人の出会いの二度目を入れAに「あの日言ったことと違うじゃないか!」となじらせて修羅場にもちこむ
そうするとBの本音が聞けるので。そこから濡れ場に持って行きもりあげ、二人は第三国へ逃走
地の文で、くどくならない程度にストレートに説明する。
または、その2点をかなりオーバーに描写する。
蛇足を削る。
難しく考えないで「矛盾があること」がキャラクターの外せない魅力だと思って書くだけじゃ、書けないかな。
こういうところもあるけど、こういう一面もある。みたいなキャラ、そこらじゅうにたくさん描かれてると思うよ。
というか、その例文だと
Bが囚われてる固定観念に気づき殻を破ってAと前進するのか(または思想を守って決別するのか)という話って、Bの越えるべき問題で物語の裏テーマになるレベルの話なので、小ネタと言わずに、かなりドラマチックに書いて盛り上げて良いと思うよ。
そうすれば、なんか見えてこない?
印象的な光る一文をリンクさせたいところに入れてみるのはどうでしょう。
敵国同士だからというだけで、揺らいでしまう心のどこが信念なのだろう? みたいに。前と後で意味が変わるやつです。オタクみんなこれ好きじゃないですか!? 前と後で意味が変わるやつ!!
これはぜんぜん光る一文じゃないですが、洗練させて、読み手の目に止まる位置に置いて、文脈効果を出せば、作品の中ですごく印象的になると思います。
それに、読み手に問いかけるような一文にすると、読み手自身が考えたことですから、あとになっても記憶に残って、キーフレーズとして使いまわせるんじゃないでしょうか?
そして明確に答えを出さなくてもい...続きを見る
私ならBの台詞を言わせる前に、
Bは一瞬躊躇った。けれど"敢えて"その言葉を放つ。
みたいに書くかも。以前の自分と今の自分が変化したのをB自身が理解している描写を入れてみる。そんであとでBが後悔してる描写をいれるかな。結局語気を強めて偉そうに言葉を紡いだところで、矛盾した自分を誤魔化すための見栄張りに過ぎなかった。あぁ、俺は最も卑怯で矮小な男だ。情けない。みたいな感じでBの心情も入れちゃうかも。
的外れだったらごめん。
私はBという人物がどうして矛盾を抱えるに至ったかを知りたくなったよ。
だって他人には「敵国同士でも信念(愛?)を貫け」と言えるということは、Bには国への忠誠とか義理とかはさほど無いってことじゃない?
それなのに他人は良くて自分は駄目というダブルスタンダードを自覚していないとは、極端な利他精神の持ち主なのか幼い頃から特殊な刷り込みでもされたのか。
Bという人物を深堀すれば自ずと物語が動き出すような気がする。
自分だったら、もう一度1の客観的な視点に相当するエピソード(今度は恋愛以外の方が捻りがあって好き)を入れて、でも2と3を経験したBは1とは別の結論に辿りつく自分に気づいた、という流れにするかな
ただしこれだと「敵国同士でも信念を貫けばいいのに」を肯定するテーマ(だよね?)からズレちゃうかな〜10さんに同じく、ちょっとトピに書かれてる話に矛盾を感じる(自分の読み間違いだったらごめん)
トピ文の例は小ネタとは思えなかった、むしろシリアス話のメインテーマに近いのではと感じた
その場合は書き手としての結論を定めた上でそこに向けて展開させていく必要がありそう、今は敵国同士でも友情や恋愛感情を信念を持って貫けば道は開けるみたいなテーマなのか、貫けない思いもあるという感じの悲恋がテーマなのか、Bには友情や恋愛感情よりも大切なものがあるみたいな解釈ストーリーなのか、など
小ネタというと例えば、Aは気弱で控えめという設定だけど実は原作でもBに対してだけは結構ハッキリ頼みごとをしたりするよね、みたいな本筋とは少しそれるけどみたいな解釈とかを指す気がする
こういう小ネタを入れるの自分も好...続きを見る
トピ主です。本来であれば個別にご返信を差し上げるべきところ、まとめての返信で失礼します。
皆さんのレスをじっくり読ませていただきました。
こんなにたくさん書き込んでいただけるとは思っておらず、嬉しい気持ちです。
どの方法もとても魅力的で、私の構成力や文章力で書けるのかという不安がありながらも、挑戦したいという思いも沸きました。
具体的な例を挙げてくださった方も多く、執筆中の原稿だけでなく今後の捜索でもぜひ取り入れていこうと思います。
また「読者には伝わる」といったご意見もあり、あまり伝えようと気を張りすぎず、
読んでくださる方にゆだねても良いのかもと気が楽になりました。...続きを見る
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