自分が本を出す時ダメダメのボロボロだったからタイトル聞き出したいくらい自分のやつな気がしてならない。
私の場合支部に載せたサンプル部分は何回も読み返した部分だからかなり自信があったけど、そもそも後半は読み返す時間が1回か2回分しか確保できないくらい時間が足りなかった。だから校正も推敲もボロボロだし、誰にも頼めていないです。(頼むっていう発想にすらならなかった)
その人も私と同じだったんじゃないかなー、特にもし初めての本だったのなら……
その人ももし自覚があれば次回はしっかりと推敲・校閲の時間取るだろうし、自分じゃ無理そうなら人に依頼すると思う。

あと表紙は委託してるようだけど〜って部分、私も委託した人だから一応言っておくけどその分違うところにお金回せっていうのは違うと思う。
そもそも人によっては表紙依頼する際に金銭のやりとりを発生させていない人もいるわけだし。

発行経験がないということは、トピ主さんはオン専かROMの方でしょうか。
校正は自分でやる人もいれば誰かに頼む人もいます。趣味なので同人誌のどこに時間やお金をかけるかはそれぞれですよね。
という前提で、トピ立てしたのは相手を攻撃したいからじゃなく、色んな意見を聞いてご自身の気持ちを整理したいから、と思って回答します。

長編の校正は困難です。
原稿をやりきり、表紙をどうしようか悩み、誰かに表紙を描いてもらうならそのやりとりをし、入稿のための事務作業を行い、その上で自分が書いた長い文章たちを読み直して赤を入れる。集中力と余裕がないとできません。校正したつもりでも原稿ハイで自分の文章のおかしさに気づけなかった、もありえます。じゃあ校正委託してよ、になると思いますが、仕事ではなく趣味の域なので商業作品と同じ質を求めるのは結構酷です。

一方で、趣味とはいえ日本語が崩壊した小説本を頒布するのはどうなの、という気持ちはわかります。私もやばい本を買ってしまったときは詐欺だ！金返せ！返品したい…くらい思います。でも質の低い本にあたることがあるのも同人です。
流せる本なら駿河屋に流しますね。

そのパターンの悲しみだと、もし追いかけてる作家さんなら普段の投稿で予測できそうですね

・オフ本が普段の文字数を超えている
・本をあまり出してない
・普段の話もオチが勢い任せ

位の方によくある現象かと…
その方は悪気なく、頑張られ過ぎたんだと思います
長編の校正のお仕事を頼むとなるとかなりの金額になる上に、直して貰えた文が返ってくる訳でなく、あくまで指摘のみなんですよ
そこをどう書き直すかは作家さん次第になります
また校正の仕事はあくまで文法と前後の矛盾、知識として間違った誤用がないかを確認するのみで、展開の破綻など、ストーリーやプロットの添削まではしないです（と言うかやるものではないです）

がっかりした気持ちは分かりますが、校正にかけたら小説がましになったのでは、と言う考えはあんまり現実に則してはないかなと思います

作品の精度を上げるテク持ちの人に読んで貰い、それでも書き直すかどうかは本人に委ねられる所ですので、本人が書ききった、これ以上は手を加えなくて良いと仮に思っていたらそれが本人の実力の限界かなぁと思います

同人作品へのお金の使い方として、表紙を頼むのとは別ですね
あれはデザインと言う必要不可欠な行程を外注して、良さを増やしてるだけなので、そこをケチって他に回せ、と言うのは言いすぎかなと思います

でも、思ってたのと違う本だったと言う個人的な愚痴としては分かるラインの話ではありますよ
この人ならもっと書けてると思った！っていう期待があったんですよね
きちんと書き上げてる作家さんの作品は本当にもう素敵だから、分かりますよ

ただオチが尻切れトンボとかではなく、逆に頑張りすぎた装飾過多なら許してあげてほしいかな…

お金払って頼むと5万円以上する場合もあるし、基本は趣味でやってるからそんなにお金をかけたくないって人も多いと思う。
あくまで自分がまず気に入るのがベースだろうし、本を出すことが趣味って人もいるし。

ちなみに、個人での長編の推敲・校正は楽ではないです。
例えば、作ったことのない料理を出そうと考えた時って、レシピ本を見ながら食材を準備したり手順を反芻したり具材の状態を観察して……と常にあれこれ考えたりしますよね？そんな状態が数時間以上、ほぼ毎日続ける人もいるので脳疲労も半端ないです…。
しかも多くの人は他に仕事などの日常生活があるわけなので、期間的にもある程度区切りをつけて出す人もいるかと思いますよ。

まぁ、その辺の分配も上手くやれる人もいるので結局は『人による』んですが。

皆さん、ご意見ありがとうございます。
私は漫画の発行経験はありますが、小説の発行経験はありません。素人ながら友人数名が手掛けた二次小説の校正を手伝うこともあります。しかしトピで挙げたような小説に出会ったのは初めてでした。1ページ読むのに平均5分掛かりますが、例の二次小説は1ページに30分近く掛かります。一文ずつ「恐らく〇○な表現がしたかったんだろう」と脳内補填しないと読み進めない状況です。

校正の依頼期間や長編小説の校正の難易度についてもご説明いただきありがとうございます。大変勉強になります。また一部コメにあるとおり、校正と推敲、どちらも不足していたのではないかと感じます。
娯楽としては楽しめませんでしたが、「自分だったらこういう風にしたな」と物語構成や推敲の勉強になりました。よって例の二次小説にお金を払ったことは怒ってません。（もちろん、例の二次小説の作者には何も告げてません。作品のクオリティがどうであれ、頑張って手掛けた創作物だとは分かってるので。）

しかし表紙と組版をデザイナーに外部委託し高額だったようですので、どうして校正にもお金を掛けなかったのか疑問に思っての質問でした。

もうトピ主見てないだろうけど、ちょっと思うところあったので。
私は二次創作で同人誌刷るけど、本業ではいわゆる「原作」に当たるものを作ってる。この本業の方は、凄く窮屈。「ここに三日かけて修正をすれば、凄く良くなる」と思っても、それは個人の判断では出来ない。全ては予算と納期の縛りの中で作成していて、どこに予算を使うかは偉い人が判断する。そこにお金をかけても売り上げが見込めないなら、そこに予算を掛ける判断をする奴は無能なの。商業ベースって、そういう制限の中で作られてる。
同人誌って、そういう束縛からは自由なんだよね。赤字覚悟で好きを追求できる。それはすっごく楽しいことだよ。そしてそれは、売り上げや品質とはトレードオフだったりもするわけ。
だからね。「ここにお金をかけた方が顧客満足が見込めるのに何故やらないんでしょうか？」という発想を同人の世界に持ち込まれると、凄く哀しくなるんだわ。そういう世界が嫌で同人に来てるから。