二次推しカプのマイ神、オンにあげてくれるSS解釈好みだなって思ってて御本が出たから軽い気持ちで買った。サンプルで紹介されてたさわりのストーリー、お飾りじゃなくて最後までしっかりしてた。話の世界観も公式のテイストを踏んでてすんなり話が入ってくる。そこへSSでいいなと思ってたカプの良さを本の中にも散りばめつつ、しかも長編なりの推しカプ二人のそれぞれのテーマ、問題→解決カタルシスがあって、読んでる途中で二次創作として小説として良すぎて、複数回本閉じて頭を抱えてしまった。泣くような話でないのに泣いた。
二次創作にはそこまでストーリー期待してない。テーマがあればいいと思ってる。たとえ骨太ストーリーがあっても、テーマとすり合わせがうまくいってないこと多いので。そんな中で神の御本はストーリーもすり合わせもうまかった。そしてストーリーの中に舞台映えするようなハイライトがたくさんあって目に浮かぶ。
物語と世界観と推しカプのテーマのバランスが自分の理想すぎて、読んでから数ヶ月脱力してた。ていうかいまもまだそう。その本の世界に囚われてる。SNSでの神のフットワークの軽さとバイタリティもあ〜こういうのが作品に反映してるわ…と変に繋げてしまう。で、そこも好きだし、どうにかなりそう。そしてまた新刊出してくださるなら絶対に手に入れたい。

支部は年単位で新作なし(そもそも全部で数件)、ツイでも総受けの左要員や他カプ当て馬として話題にする人がいる程度になってたマイナー寄りキャラ同士の腐カプABに突然降臨した字神
文も話も上手い、キャラの解像度は4k並、エロはこんなの読んでいいの？！と思うくらいめちゃくちゃ容赦なくエロいのに品がある！多作で手も速い！
読みやすく映画のように美しい映像が浮かぶ文章、上コメにもあるみたいな推しカプはイチャラブでなんぼの気持ちをぶっ壊される内容なのに呻きたくなるほど深い繋がりを感じられる切ない話の数々、作品を締めくくるいつも印象的な最後の一文に何度滅多刺しされたかわからない
テンプレエロネタすらそのカプ独特の苦しくて切なくて濃いストーリーにされちゃう、しかも超絶エロいまま
短編メインだけど長編の構成力もえぐい
キャラも驚くくらい魅力的だし男性っぽさもリアルで、違うと分かってるのに原作の二人がここにいる…っと思ってしまう

神の出現以降AB沼に落ちる人が何人も出た
その中にはABどころか別にA推しB推しでもなさそうだった他カプの人や腐初めてですって人すらいた
ジャンル移動してた絵描きも何人か出戻りしてきた
マイナーカプなのには変わらないから規模は小さいが今イベントにはそのカプのサークルが神入れて必ずある状態だし支部作品数も三桁に
ABはいいぞ！の布教アピールや解釈で殴る！の戦闘スタイルもないのに、本気の字馬解釈馬はただ生み出すだけでここまで周りが勝手に殴られていくものなんだ…と戦慄した
最近更新減ってきたけど本はまだ出してくれるし、ずっといて欲しい…