性器・性交修正については、良心と、法律の問題があります。
しかも該当法（刑法第 175条）の問題はかなり複雑ですので、「これが絶対に良い方法だ」と言い切るのは難しいです。

私が、もしトピ主様の立場であれば、「何も気付かなかった」という扱いにして、何もしません。
もし重版するならば、その時にこっそり直します。

なぜそのような選択をするのかと言うと、
建前上の理由としては、
司法当局に気付かれた時点で、トピ主さんが逮捕・勾留される可能性が出てくるためです。
最寄りの警察署の生活安全課に「こんなものを頒布してしまったのですが…」と相談しに行こうものなら、下手をすればその場で逮捕され留置場行きになる可能性もあります。
さらに、捜査や事情聴取や家宅捜索は、ご自分だけでなく、知り合いの作家さんにも及ぶ事が考えられます。
「やぶへび」な行動は慎んだ方が良いと思います。

もしどうしても法的な相談がしたいのならば、弁護士さんのところに行くべきですが、３０分で５千円とか掛かりますので、
現時点で誰からも指摘が無く、誰にも迷惑が掛かっていないならば、黙っているのが良いでしょう。

もし事を明らかにすれば、
その同人誌が印刷製本誌である場合、見逃した印刷所にも迷惑が掛かりますし、
その同人誌がイベント頒布物である場合、イベントの主催にも迷惑が掛かります。
良心と順法精神に忠実に従って「バラした」ところで、誰も得しないのです。

次に、建前でない、私の本音からの理由としては、
「そもそも大人が手で描いた性器や性交を、それを望む大人に頒布して、何が悪いのか」
という、刑法に対する大きな疑問が有るからです。

確かに、性器や性交の表現を、学校に張り出したり、一般書店で売ったり、コンビニで売ったり、未成年に頒布するのは、問題が有るでしょう。
しかし、「それを望む大人」に対して、大人が描いた「それ」を頒布したら懲役刑というのは、全く納得できません。

……というわけで、トピ主様は、黙っておられるのが良いと私は考えます。
将来、誰かから明確な指摘が来たら、それから弁護士に相談しに行く、でも決して遅くはありません。