薔薇の花びらの香りのかぐわしさの最後の夏の日の残光の美しさの雲の端の秋の訪れの響く虫の音の桔梗の咲く庭の端の隣の垣根の躑躅の狂い咲きの花弁の赤の季節外れの美しさ
>>2
目がチカチカした
例 わたくしといふ現象が仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明ならば、発光ダイオードなんてものは電燈界隈のアイドル的存在に位置するのではないだろうかとトピ主はひとり思案していた。先月買った真白いテーブルの上にはコーヒーでできた小さな染みが浮いている。いつも量を間違えるんだよなあと何となく気まずさを覚えながら、中古本のページをさらに捲った。
濡烏、黒曜石、洞窟の真っ暗闇……。美しく妖しい黒を集めたような夜空に、ミルクを散らしたような白い星々が輝く夜の事です。 受は想うだけで心を砂漠の灼熱に焦がす愛しの攻との逢瀬の為、二人の秘密の待ち合わせ場所である、天に届くのではないかというほど高く高く伸びた楠の下で待っていました。 受のエメラルド・グリーンの瞳は、「今日愛しの攻に逢えるだろうか」という不安で、純白の月明かりの下不安に揺れ動き、白銀色の腰まである長い髪も、意地悪な夜風にサラサラと揺れています。 「すまない、待たせたな」 その美しいテノールのボイスが受の名を優しく呼んだ瞬間、受の心臓は口から飛び出して、そのまま輝く夜空の星の一部となってしまうかと思われました。 マーガレットの花びらのように白い掌で口元を抑え、益体もない妄想を乗り切ります。 「そんなに待ってないよ」 破裂しそうな心臓を抑えながら攻の頭一つ分上にある顔を受が見上げると、切れ長のアメジストの瞳が受を見つめていて、受は思わず卒倒しかけました。 「大丈夫か」 羽のように軽い受の身体を攻のたくましい腕が受け止めました。
これ、くどくて好きだ美辞麗句
>>5
全部乗せという力技を見せて頂きありがとうございます 凄みがある しかしエンタメとして成立しているからすらすらと読めてしまう
逆に天才じゃん
さらさらと流れる春の小川には暖かな光が反射して、底が見えるほどに透きとおった水の中には、年端のいかない子どもの手でもすくえてしまいそうなほどの小さな魚たちがまるで寄り添うかのようにまとまって泳いでいる。 そんな中に白く―そう、曇天の下で一面に敷き詰められた雪のように白い、折れそうに細い足がちゃぷちゃぷとそのきらめく水面を掻き回していた。 どこまでも続く菜の花畑を思わせる色の瞳に、目にも鮮やかな、吸い込まれそうなほどの、いったいどんな手入れをしているのか、それとも天性のものなのか、艷めく漆黒の色を宿した髪に、腕のいい人形職人が一世一代の大勝負とばかりに全てを注ぎ込んだ1級品整った顔をした彼は、これまたおとぎ話に出てくる王子様のようにゆったりとした所作でこちらを振り向き、その口からは顔と所作に見合わぬ、どろどろと湿った雨上がりのぬかるみのような重いため息が零れた。
装飾過多だけど文章うますぎて普通に読めちゃう好き
>>11
キマシタワー!装飾過多だ! けどどこにフォーカスしてるのか分かるから読みやすい
琥珀の月を頭上に頂いてもなお、地上には輝く星々さえ霞ませてしまう程、ジョンブリアン、カージナルレッド果てはセレストブルーの華をそこかしこで咲かせ、不夜城のていを成している。古来より灯りは他を引き寄せる為の手段であり、擬星――蛍の別称で星をなぞらえるの意―― がそうであるように、本能的に寄って行ってしまう習性はヒトにもあるのだろう、自分もまた一つの偽物の星に目を、そして心を奪われた。 己は雪深き地で産まれ育った。文明に取り残されたようなひっそりとした片田舎であるが、金色の稲穂の波のさざめきとひかる風のあの感覚はいつだって心にあった。じわりと滲む懐古。郷愁の温もりを想像させ、寂しさと空虚を抱えた身では到底その誘惑に抗うことはできぬのだ。決して、そう決して、ふるさとのそれとは同じではないと知りながらも、それでも てっとり早くこの飢餓を満たす為に、夜の中を誘う赤い蛍にふらふらと吸い寄せられていく。 意訳)夜です。あ、マックあるじゃん。腹減ったから、ごはんバーガー食お!
>>16
意訳可愛い よくこんなに盛ったなw
冒頭一瞬だけ文学風だけどそこまで装飾多い感じしないというかむしろ身近な感じがする
クレム、いいねつける機能あったらいいのに!
全身の細胞という細胞――否、己を構成する元素分子の一欠さえもが、その存在に対して〝拒絶〟を示して絶叫し、警告し、全身全霊全速力の退避を告げていた。 温みの無い無機質な蛍光灯の青白い光の下、ぬたり…とした黒が蠢いている。ぬめりさえ感じさせる黒褐色の滑らかで機能的で怖気の奔る外殻から飛び出すは、ナニモノをも逃さぬとばかりに知覚し、認識し、伝達する超高性能の探知機だ。あれの前では、非力で無機能で薄らでかいだけの自分など、容易く見付かり追われ暴かれるだろう。 その手足、或いは四肢は細いながらも頑強にして強靭。鋭く、鋭角的で硬質な返しを備え、さながら獲物を刈り取る為だけにあるような形状。だというのに、その殻に覆われた躯体を全くもって恐るべき速度で加速させ駆けさせるのだから、始末に負えぬ。 今すぐに。即刻身体を返してこの場から全速力で逃げ去り、暖かく柔らかな安寧を享受したいと本能と理性が金切り声を上げている。――しかし、こと此処において我が身に逃走は許されぬ。今ここで退くと言う事は、未来の己を苦しめ首を締める事に他ならぬ。何より、自分には守るべきもの、待つべき存在が居るのだ。 そろり、と伸ばした手に収まる〝ソレ〟の、何と頼りなく心細く非力な事か。叶うならば遠距離、せめて白兵では無い距離で相対したかったが、ヤツがそんな甘さや妥協、或いは不備を待ってくれる筈など無い。 じわり、そろりと息を詰め、気配を殺し、その後背へと回り込む。盛んに蠢く探知機に対し自分等の潜伏、隠蔽が何処まで通じているのかと思えば、布地の奥、背を流れ落ちる氷塊じみた冷たさに項の毛が逆立つ心地がした。 それでも、やらねばならぬ。今此処でヤツを仕留め、この地の安寧を守れるのは自分しか居ないのだ。 ―――いざ 風を切り、唸りを上げた打面の先、ぐるりと反転し向き直った不気味な面に、絶望を見た気がした vs台所の悪魔戦(ジェット切れ+ハエたたき装備+晩御飯支度開始直後) ……失礼致しました!
黒光りするヤツのおどろおどろしさが伝わってきて普通に読み入ってしまった!天才!
>>20
始末に負えぬ 好き
>>4
今となってはもっと飾り立てて良かったなと思う トピの方向性がどれだけ感性を比喩的に深めて伝えるかになってて面白い こんな例もあるので、気軽に書いていってください
>>16
意訳が効果的だ〜 流石のごはんバーガーも故郷を持ち出されたら引け目を覚えちゃいそうだな 古来の生き物が人工の光に反応する奇妙な味わいがあって、とにかく一度ごはんバーガー食べてみたくなった
>>20
リズム感が良くてすっきりと読める 落語みたいに軽妙な語り口 既に絶望を垣間見てしまってるから劣勢かもしれない未来
ちゃんとGのことだって冒頭の方でわかるなw
──奴の事を想起する時、常に晴れ渡る蒼天が付属する。 「僕は、英雄に成る。世界の人間誰一人欠けず救える、そんなヒーローに」 奴が宣誓した日、眼窩を痛めるほど天は快晴であった。 奴が盟友と発言した我は英雄の終生第一歩の場景を配当される債権を負ぶったという訳で在る。 「うん。成れるよ、ライちゃんなら」 我が若かりし煌月輝≪こうづき・ライト≫の発言に否、を唱えなかったのは。 我も若輩で在った、と言う事だろう。 ──儚き泡沫を想起していた。 「久方ぶりに逢えた、っていうのに僕を無視して熟考かい? 寂しいなあ」 眼前には英雄と化けた盟友。空は蒼天。手には奴の家に代々伝わる伝家の宝刀、威光に傅く世界≪ワールド・イズ・ライト≫。偶然一致の其の名は、奇しくも嘗ての盟友が世界を掌握した事を顕す。 「昔に回帰していた。貴様が朋友であった時の」 全身に黒き鎧を纏った我は、剣の柄を掴み直した。柄の先に在る刀身は、闇。陽炎の様に輪郭が曖昧な其れに名称は──無い。敢えて呼称する成らば──。 無名。 闇が全てを呑み込んだ後の光景に風光明媚な言葉等要らぬ。 最早誰一人奴への叛逆など企てぬ程の光を消すのに、虚弱な闇は通らぬ。 過日。 あの時も晴天。 我の光を密に羨む闇等太刀打ち出来ぬ程。 「元依り部の悪い賭けよ。魂尽き果てるまで剣を振るのみ」 跳躍。殺殺殺殺。 我武者羅な先行に走ったのは、我が先で在った。
>>28
読んでいてゾクゾクとしたたまらない心地になった この文体は今だとノベルゲームにあるかもしれない、読みにくさはない 特に《名称》と連続した剣撃を殺殺殺殺と表現したところポイント高い
晒しは御遠慮下さい 自発的な文章のみ募集しております