社会人になってから随分経つアラサーですがやっと時間に余裕ができたので4年前から描き始めた者です。

2年前までは資料を見ずに描いてたのでずっと下手なままでした。しかも上手い絵から目を逸らしてました。

ある日、同人誌を描いてみたくなり本にするには今のままではダメだと思いました。あらゆる漫画を見たり、大手のイラストでどこが人気ポイントなのかを見るようになりました。
ほぼ毎日3時間は絵を描いています。

…とはいえ、今もまだ中堅よりは下の立場です。上手くなったと思っても半年後に絵を見るとすごく下手で今描いてる絵もまた半年後には下手なんだろうなーと思ってます。
でも評価は前より上がりやすくなったので成長はしているんだと思います。でも速度はやっぱりゆっくりなんですよね。

ちなみに大手のpixivを見ると2009年からすでに上手な絵を描いてる方もいらっしゃいますし、少しずつ絵に変化があるところを見ると、大手の方も何年もかけて今の絵があるのかなぁと感じました。

もしﾚﾝﾀﾙDVDの店（漫画もレンタルできるところ）に行く機会があれば「東村アキコ先生」の「かくかくしかじか」という漫画を見たらすごい参考になりますよ。東村先生（ファンというわけではございません）が美大時代のエピソードが入っています。賛否ありますが内容は絵師さんにとっては興味深いものとなっています。

高橋留美○先生みたいに簡単にキャラ描写してるタッチのイメージがある東村先生ですがデッサンの基礎を学びに学び抜き今があるんだなと分かると思います。

もちろん大手の人にも数ヶ月でポーンと才能発揮した人も稀ですがいるかもしれません。トピ主さんと同じように社会人からはじめてめきめきと…っていう人もいると思います。ただ、学生時代ひたすら基礎の基礎、私たちが「嫌だこんなのばっかり何日も描いてられない…」と吐きそうになるような怠惰で緻密な課題を乗り越えて、なおかつ漫画の技巧もコツコツ作りながらの今があるんじゃないでしょうか。

大手の超絶美麗絵に関してはもう嫉妬や焦りの対象ではない、ただ尊敬の域と思うようにしています。彼女たちの中高時代の絵が（デッサン基礎をはじめたあたり）今の自分と同じくらいだ…とさえ感じます。

焦りや絶望を感じた時に考えるようにしていることは

・このジャンルだけが人生の全てでは無い。
・生きている限り可能性はある

ということです。いくつもジャンルを経てきているので分かったことですが、今いるジャンル熱で周りが見えなくなりがちですが、実際前ジャンルでの熱量も同じものだった、しかし熱量が冷め新しい今ジャンルにハマれた。つまり、数年後別のものにハマれている可能性もあるということです。今ジャンルで輝こう！と焦るのではなく「亡くなるまでには１度大手になろう！」と考えるのも良いのではないかなと。

けっこう「オバさんの年齢で同人趣味って」と言う人もいますが別に年齢と趣味関係ないと思います。描くことは自由ですから。こういった考えで社会人からスタートして少しずつですが画力は上がってきていると思います。

人には人のスピードがある。とにかく焦らない。周りと比べない。画力向上の方法ではなくメンタルヘルスの方をお伝えさせていただきました。

基本的に絵が上手い人は幼い頃から継続して描き続けている人が多いと思ったほうがいいです。
確かにその人たちにも未熟な時期はあったはずですが、その年代年代ではクラスで一番絵が上手いとか仲間内で一番絵が上手いという中で過ごしてきて、また本人も描き続けているうちに成長していくのでこれといって絵が下手だと悩んだ時期というのは存在しない人ばかりではないでしょうか？
もちろんある程度上手いことは自覚している前提でもっと上手い人や自分の理想と比べるとまだまだ…ということはあるでしょうけれど…。
はっきり言って半年やそこら絵の上手い人に追いつけると思ってるなら甘いです。
多少才能があってもよほどの天才でもなければほんの数ヶ月〜一年未満で長年絵を描き続けている人たちに匹敵できるレベルにまではならないですよ。