キャンバスサイズ、解像度dpi、画素数pxの関係は正しく理解していますか？
　サイズ計算式
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■書き出し解像度
書き出し設定の時に解像度dpiを下げて指定する（例：350dpi→72dpi）と、当然縮小されて出力されます。
それは、元のキャンバスサイズの350dpiに対して72dpiで出力するからです。
例）B5サイズ、350dpiのファイルを72dpiで出力する場合
350dpiファイル
　縦：(182mm/25.4)*350dpi=2508px
　横：(257mm/25.4)*350dpi=3541px
72dpi出力
　縦：(182mm/25.4)* 72dpi= 516px
　横：(257mm/25.4)* 72dpi= 729px

どうしても解像度を変更して出力したいのであれば、
・ページ管理→ページ基本設定を変更→解像度を「350→72」
・編集→画像解像度を変更→「ピクセル数を固定」をチェック→解像度を「350→72」
このいずれかの操作が必要になります。

すると72dpiにして出力してもpx数は変わらずに出力できます。
上記操作をして72dpiで出力した画像は2508px*3541pxの画像として出力されます。
　
　
■ネット上のpxサイズ
そもそもweb画像は基本的にdpiという概念はありません。
dpi自体が dots per inch のことであり、印刷の時に関係してくる数値です。
「解像度が高い」＝「ピクセル数が多い」ということで重たい画像になるため、ネットの世界では忌避されてきた文化があります。
過去のネット料金体系が従量課金であり、重たい画像を開くとそれだけネット料金が嵩んでいたためです。
これはネット回線が従量課金ではなく定額課金になったことで一時期は問題視されることはなくなりました。

しかし昨今では、家のネット回線は無制限でも、スマホ回線は容量制限の契約をしている人も多いです。
それに伴い、再び高解像度過ぎる画像に忌避感を覚える人が増えてきました。

しかし、大手SNSなどでは高解像度の画像を自動的にリサイズして表示し、
原寸大は別途ダウンロードしないと見れないような仕様になっています。
そのため、SNS掲載する程度ならばそもそも出力する画像のpxサイズは気にしなくても良いというのが個人的な意見です。

といっても、私はネット用の画像は長辺900px以内になるようリサイズしてアップするようにしています。
リサイズ用ソフトとしてRalphaというのを使い、クリスタから出力した原寸大PNG画像をそのままドラッグ・アンド・ドロップで自動リサイズしています。
差分などで出力枚数が多い時などには、こういった一括自動のリサイズソフトがあると便利です。

解像度とpixel数、私も最初はわかりにくくて悩んでました。
印刷できるようクリスタ新規ファイルA4の300dpiから600dpiで描いていて、ネットに上げる時は横幅1000px程度の書き出し（解像度はそのまま）にしています。

試しに縦横1000px72dpi の画像ファイルと、縦横1000px600dpi の画像ファイルを新規で作ってみて下さい。見た目同じ大きさの画像ができますので、そこに同じ太さのペンで描いてみて下さい。pxは画像自体の大きさで、dpiは解像度だというのが体感できると思います。px数（画像自体の大きさ）が同じなので、保存してプロパティをみてみたらデータの数値もほぼ同じになってると思います。