推しキャラ＝うちの子
になりかけているからではないでしょうか。これはかなりの数の創作者が陥っている現象だと思います。おそらく二次創作だと思いますが、同じ推しキャラを使用して創作しているからこその弊害です。原作者が作ったキャラなのに、気が付いたらあたかも自分が作ったような気になりやすいのです。ですから他の人が自分の意に沿わない作品を作ると「はあ？推しはこんな動きするわけないじゃん」とモヤモヤしてしまうわけです。

解釈というものは別名「妄想」です。妄想だと言い換えると他人が勝手に妄想して作品を作っていても「あー、あなたはそういう設定が好きなのね」と流してあげやすくなります。トピ主さんの作品と相手の作品は平行世界にあるもので、使っているキャラが同じなだけです。

また、自分が好きではない設定が周りに認められて称賛されている時に感じるモヤモヤも「うちの子はこんなに褒められなかったのに。なんで？だって同じキャラ使ってるのに」と無意識に思ってしまっている可能性も高いです。トピ主さんはそこまで重症ではないと感じますがこの症状が長く続き、嫌がらせなど考えてしまうようでしたらSNS断ちをオススメします。他人のやることに干渉はできません。唯一できることは自分がそこの実力者になって発信する妄想を周りに浸透させるくらいかと思います。
私も若い頃、モヤモヤしたことが多かったんですが「平行世界」だと納得できるようになってから受け入れられるようになりました。推しは自分だけの推しではなく皆のものである、という感じです。

シンプルに自分の好きな物だからだと思いますよ。

以下は長い長い自論です。
個人的な考えですが物語は三つの姿を持つと思っています。
一つは作者の頭の中にある姿。一つは漫画や小説など人に伝える作品になった姿。一つは作品を読んだ人が解釈した姿。

絵や文字は人に伝えるための手段ですが、作者の頭の中にあるものを常に100％出し切れるほど柔軟ではないと思っています。
嫉妬という単語を英訳できないように、サウダージを日本語訳出来ません。
言葉を尽くせば尽くすほど明確になりますが冗長になって読者には好まれず読まれなくなります。
絵も同じで自分の頭の中にある物語やアイデアをすべて描き出すことは出来ません。
印象的にするためとか、見栄えをよくするために必ず取捨選択が必要になります。
そして頭の中にある色彩や輝きを全くそのまま描きだすことは困難です。
作品は必ず妥協を経て人前に出る姿へとなるため、作者の頭の中から出るときに少なからず歪んだ形になります。

そして、作品を読む人は作者の意図をそのまま読み取ることは出来ません。
自分の人生とか価値観という色眼鏡を常にかけた状態で作品を見るので100人100様の解釈になります。
作品を見た他の人と解釈が部分的に一致したとしても全てが同じというのは珍しいです。
なぜなら、作品を愛する人の表現方法は多岐にわたるからです。
魚を愛するときに、自然そのままの姿で飼育して愛する人もいれば、包丁でバラバラにして味付けをして食べて愛する人もいるようなものです。
そして解釈は沢山の人が語り、それを見聞きすることで影響を受け、上記に上げたものと同じプロセスを経て少しずつ形を変えます。

作品への愛が強ければ強いほど自分の解釈は強固になり、それを裏付けるために他の人の解釈をかき集め自信を持とうとします。
なので自分と違う解釈は自分の作品への愛を傷つけるものに見えて嫌悪感が強くなりがちです。
ですが、自分の解釈が作品やカプへの愛のように、他人の解釈もまたその人なりの愛です。
作品から受け取れる印象をあえて歪めて表現する人もいます。
解釈違いに目くじらを立てるより、自分の解釈や表現に時間を割いた方が有益です。