自分は男性向けの一次にいるものです。
二次男性向けから一次男性向けに行ったのでトピ主さんとは少しだけ感覚は違うかもしれませんが、自分も「二次元の原作キャラへの萌えがエネルギー」で二次原稿をしていたタイプなので、最初一次の筆がのらなかったことを覚えています。

一次のいいところは売れると「100パーセント自分だけの力」という実感がわきます。
二次ってどうしてもジャンルの力10割じゃないですか。
最初はのらなかった筆もそう思うと萌えとはまた違う感情（二次のときとは比べ物にならないほどの承認欲求の充足でしょうか？）みたいなのが出てきて描く気力が湧き出てきました。
萌えって恋心と近いものだと思ってるので、それとは別の気持ちではあるのですが、参考にしてみてください。

商業に挑戦がんばってみてください！

一応商業作家のはしくれです。
トピ主さんと同じく、自カプに近いカプをオリジナルで描くと「これを自カプで見たい」と思ってしまい、キャラも何もかも劣化コピーにしか見えなくなるのでとても共感しました。
なので、私の場合は二次の自カプと商業で描いてるカプとで全く傾向を変えています。
面白そうなシチュエーションを思いついたけどこれは自カプだとまずやりそうにないなとか、こういう設定描いてみたいけど自カプでパロディをやったら誰おまになるから絶対できないとか、そういうものをかき集めてオリジナルにぶつけています。
なので自作品を見て「これ推しカプにやらせたい……」と思うことはまずないです。

また、ぶっちゃけ自分が描いたキャラやキャラ同士の関係自体にはあまり萌えはないです。
関係性については「嫌いじゃないし他人の二次創作で上手いのがあったら読むけど自分で二次やろうとは全く思わない」くらいのラインで、キャラそのものに対しても「かわいいうちの子」という感覚ではなく「たまに話す同僚、知人」くらいの距離感です。

そんなのでなぜ一次創作できるんだと思われるかもしれませんが、一からキャラや話を組み立てること自体がパズルみたいで楽しいからやっています。
思いついた設定とキャラとシナリオがカチッとハマると快感ですし、読者ウケと自分のやりたいことをどうバランス取るのが一番いいのか考えて調整していくのも面白いです。

私の場合こんなふうに、二次創作と一次創作とで楽しむポイントが全く違います。

何だか偉そうに語ってしまいましたが、最初は何描いてもネームがボツになり続けて「もう一次創作なんてやりたくない！自カプだけ描きたい……」とメソメソしてた時期が結構長かったです。
トピ主さんも続けていればその内何か吹っ切れる出来事があって上手くいくこともあるかもしれません。

＞まず好きなキャラクターがいて、原作の隙間を埋めるような二次創作をするタイプ

商業やっていますがここら辺全く同じですごく共感しましたし、私もそれで悩んだことがあります…。
自分の描くキャラにうちの子萌えみたいな感情もないのも同じです。
ただ、描き始めはそうでもなくても最後まで話を描ききるとやっぱり少なからずキャラに愛着は湧いてきます。
キャラや話を考えるときに自分の好みを少しは散らばせてはいるので(全く好みじゃなかったら最後まで描けないし)、このキャラのここが好きだと思う部分…例えばAが不器用だけど優しいタイプだとしたらそういうところを話の中で上手く見せられるように、相手キャラのBがAのそういう部分を見つけて好きになるように、とかそういうことをうんうん考えながら描いてると、描き終わる頃には多少なりキャラに思い入れみたいなものは感じるようになりました。

そして私の場合ですが、自カプとオリジナルとではカプ傾向が微妙に違っているので自カプの下位互換という悩みはなかったです。
自カプは似たもの同士のケンカップルなんですが、自分でカプを考えようとするとどうしてもそうはならなくて…。
やっぱり原作での世界観や人間関係の下地があってこその自カプなので(現パロにしたとしても原作基準の人間関係は重要ですよね)、同じようなカプを作ろうとするなら下地も似たものにしなければやっぱ違う…となるんですよね…。
なのでオリジナルではキャラの容姿や性格に自分の好みを少しだけ反映させて、二人の関係性や周りの環境などは自カプの傾向とはがらっと変えています。
どんぴしゃ好み！とはズレてしまうかもしれないですが、そもそも商業では自分の好みど真ん中の話ばっかり描けるわけではないので…。
自分の中でめちゃくちゃ萌えるとはいかないまでも少しは好きな要素がある、をスルメのように噛みしめつつ、できればその好きな要素をもっと自分でも萌えられるようにしようと試行錯誤しつつどうにか最後まで持って行く…という風に私はやっていってます。

お疲れさまです。
二次を書いていて物足りなくなり、一次も少し書く程度の人間です。
ただ自発的に書き始めた理由は何かヒントになったら良いと思い書き込みました。

私もオタクにはまった頃は原作とキャラありきでそれ以外動かすことを考えられませんでした。自分で考えるよりはるかに魅力的で設定の整った世界で、そのルールを乗り越えてキャラがかっこよく動いているから好きになるんです。
色んな困難やシチュをかっこよく乗り越えてきた姿があるから、共感して入れ込み、続きが見たいと思ってしまいます。

ただ、その「自分がオタクのどの辺を好きか」を理解した時、「自分が読みたいもの」が見えた来たんです。

私が同人の好きな上の内容が他の人ではきっと少しずつ違うんです。(努力して魅力的な姿が好き、見た目と行動が強烈でたまらない)

そうすると、だんだん自分が「何に萌えるのか」分かってくるんですよ。
「たくさんのキャラや世界観の背後にある自分の抜きん出て強い萌え要素」が理解できてくる
と、そこからオリジナルが書けるようになります。

私が最初に気づいたのは、「毎回似たキャラを好きになる」「そのキャラが○○しているのが特に好き」と言う事でした。
そのうち沢山漫画を読むようになり、好き嫌いが段々はっきりしてきました。(この世界観のここは好き、深く味わいたい。逆にこの世界観はここが嫌い、もっとこうなればいい)
それでオリジナルを書き始めました。
好きな世界観で動く好きな見た目のキャラに好きなことをさせています。
一人自分の推しキャラが出来ると、すぐに推しとのペアキャラも出来てきます。そして、少しずつ世界が出来てきますよ。

好きな作品にハマる状態から一次は大変だと思います。強烈に好きな世界があるのにもう一つ自分でひねり出すのは2倍の想像力を使う筈です。
私のように自分の萌えや推しが自己分析的に分かってくるようになるのは時間が必要かもです。

でも隙間を埋めるだけの想像力があるなら、一つでも何か強い萌えを作れれば一揆に膨らませられる可能性はあると思うんです。

まずは目の前にあるものに乗るのを我慢して、自分と作品の要素を分析してみてください。
推し作品でやるのがエグいなら、お勧めは他作品の乱読です。
映画、漫画、短編、目につくものを全部ざーっと確認して、好き嫌いを仕訳すると多分自分の好きなもの(癖)が何か浮かび上がってきますよ。

やめるのが無理と言うことなので、こんな風に書いてみました。スカウトされるくらい才能がおありなら、きっと絵やストーリーは素敵なんだと思います。

とにかく推し作品から離れて色々見て、自分の世界観と萌え傾向を分析的に客観視できるようになってみましょう。

がんばってください…！