■パソコン購入について
トピの主旨が「みんなのパソコンのスペック知りたい」とのことですが、老婆心として蛇足コメントを付けておきます。

中古で良いならamazonとかもオススメです。
私はこの10年はずっとamazonで中古パソコンを買っています。
メンテと使い方さえ心得ていれば、365日24時間電源を入れっぱなしみたいな使い方でも、中古購入から4～5年は保ってくれます。
上記のパソコンはamazon購入の3台目で、メイン使用していた1台目が2年前に壊れたので買いました。
2台目はまだ横でサブ端末として動いてくれています。
メルカリなどと違って中古でも業者出品が多いのも個人的には贔屓してる点です。

core i7 デスクトップ：https://amzn.to/3IwSRke
core i7 ラップトップ：https://amzn.to/3qTcltz
　簡単な作業（パソコンにとって）のテキスト系がメインなら1万～5万程度のノートパソコンでも十分だったりします。
　お絵描きも基本的にはGPUは必要なく、メモリとCPUだけで描けます。
　（高解像度になるとCPU性能が、レイヤー300枚を超えるとメモリ性能が求められます。）
　同じ価格帯のデスクトップなら、CPUやメモリが１ランク上になる感じです。
　ブラウザを大量に開いてYoutubeなど動画サイトを見まくるのであれば、メモリやCPUはこのランク帯だと厳しいです。
　また3DCG系のゲームをするなら、正直GPU・グラボはほぼ必須です。

ただ、お買い得なパソコンかどうかの目利きはスペックへの理解が必要不可欠なので、よく分からないということであれば家電量販店などで買うのが無難です。
パソコン工房の店舗価格の端末はお買い得なものも多いです。
秋葉原に行けたりするなら、中古でもそれなりスペックのパソコンも非常に多いです。

新品価格だけならフロンティアのセールがオススメです。
https://www.frontier-direct.jp/direct/e/ej-sale/#sec1
保証だったり納期だったりもあるので一概には言えませんが、相場的には1～2割くらいは安かったりします。

■パソコンスペックについて
分かりにくいパソコンスペックについて、主観ですが例えを交えた分類の說明書きを残しておきます。
長文ですが、主に「CPU」「メモリ」「ドライブ」「GPU」について書いています。
　
　
●CPU
CPUコア数：料理人の数
CPUスレッド数：コンロの数
CPUクロック数：料理を作る速さ
CPUブーストクロック数：繁忙時(ランチタイム)の限界度

例えば同じクロック数のCPUでも、処理(料理)の種類によってはコア数とスレッド数が多い方が処理が速く終わります。
2.0GHz、1コア、1スレッド
2.0GHz、2コア、4スレッド
2.0GHz、4コア、16スレッド→この中では一番速い
同じ料理の腕でも、4人でコンロ16個の方が「効率的」に料理できるのと同じです。

CPU性能
1.0GHz～：何をするにも、それなりに時間がかかる、カクカクのカクカク
2.0GHz～：ブラウジングやテキスト処理なら普通、動画系は時間がかかる、カクカクレベル
3.0GHz～：動画編集の時間も普通、たまにカクつくくらい
4.0GHz～：動画編集も速く終わる、カクつくことはほとんどない
　
CPUブーストは、電気と発熱が大きくなる代わりに一時的に処理を速めることが出来る機能です。
常にブーストさせるとCPUだけでなくパソコンの寿命自体を縮めることになります。
普段は重い処理はさせないけど、たまにさせる程度なら良いですが、
CPUブーストさせ続けて仮想通貨マイニングをさせたりすると大変なことになります。

CPUも差し替えたり改造できるパーツではありますが、マザーボードの規格や相性もあって取り替えが難しいパーツです。
なので、パソコンを選ぶ時はまずCPU性能をチェックして下さい。
　
　　
●メモリ
メモリ容量：調理台の広さ
最大メモリ容量：調理部屋の広さ(調理台を入れられる上限)
メモリクロック：調理台の使いやすさ
メモリチャンネル数：調理台の数

メモリは、素材を切ったり料理を盛り付けたりする調理台です。
メモリが多いほど、同時並行の作業がしやすくなります。
これは同一プログラムの中でも同様です。（レイヤー枚数が多い、一度に大量のPNG画像を開く、など）
調理台が狭いと、切った野菜や肉を冷蔵庫(ディスクドライブ)に出したりしまったりしながら作業することになります。
すると当然効率が落ちるので、メモリは多い方が並行作業には向きます。

またメモリのチャンネル数が多い方が処理は高速になります。
　8GB 1枚
　4GB 2枚→10%ほど処理が速い
広い調理台が１つあっても奥の方だと取りにくいからです。
左右に調理台があった方が取り出しやすく効率が上がります。

メモリクロック（転送速度）は単純な処理の速さに繋がりますが、メモリ増設の際に注意が必要なのは「低い速度に合わせられる」ということです。
　DDR4 SDRAM PC4-2400：メモリクロック数2400：4GB：19.2GB/s
　DDR4 SDRAM PC4-2133：メモリクロック数2133：4GB：17.02GB/s
この２つのメモリを搭載したPCのメモリクロック数は2133、転送速度はMAX 17.02GB/sです。
なので１つだけ良いメモリを買って増設しても意味がありません。
メモリのクロック数が高いものを採用するなら、メモリ全てを買い換える必要があります。

メモリ容量の個人的な所感です。
4GB：ブラウザ＋文字入力が限界
8GB：動画サイト閲覧すると不足を感じる
16GB：お絵描き＋動画サイト、更にゲームの起動はギリいける
32GB：いろいろ多重起動させるなら最低限欲しい
48GB：お絵描き、大量ブラウザ、動画編集、ゲームを同時起動でも問題ない
64GB：バリバリに複数ゲームしたり録画＋動画編集する人向け
128GB：今現在、市販マザボの上限。何に使ったらここまでメモリ食うか分からない

私はブラウザを500～1000タブくらい開いて作業するので、ブラウザだけでメモリ消費量は10～20GBです。
ゲームはものによりますが１つあたり2GB～6GBくらいを消費します。
メモリは不足するとドライブ内の一部にデータを移すため動きはしますがかなり遅くなります。
またメモリの使用量も全体で50%を超えると書き込み・読み込み速度の関係でもっさりしてきます。
そのため、私は上述の通り常に24GBくらいのメモリを使うことを想定して、その倍である48GB積んでいます。

メモリはマザーボードの最大メモリ容量が許す限りは増設出来るので、
パソコンを買う時は現在のメモリ量よりも最大メモリ容量をチェックしてみて下さい。
最大メモリ容量は、新品デスクトップなら今は64~128GBくらいです。
少し以前のデスクトップだと32GBまでしか積めなかったりします。
ノートパソコンや古い端末だと16GBが上限であることが多いです。
ゲームや動画編集を視野に購入するなら最低32GB、新品で買うなら64GB以上の最大容量は欲しいところです。
取り急ぎ、小説執筆やネットサーフィン程度の用途なら最大16GBあれば事足ります。
　
　　
●ドライブ
容量：冷蔵庫の大きさ
HDD：取り出すのに時間かかるけど安い冷蔵庫、地震に弱い
SSD：めっちゃ取り出しやすいけどドアの開け締め回数に制限がある耐震冷蔵庫

ドライブでよく聞かれるのはHDDとSSDどっちが良いのって話です。
HDD：読み込みも書き込みも遅い、物理的な損傷・劣化が起こる、書き込み回数の制限がない、安価でコスパが良い。
SSD：読み込みと書き込みが速い、物理的な損傷・劣化は起こりにくい、書き込み回数の制限がある、高価でコスパが悪い。

OS関係のファイルが入っているCドライブをSSDにするとパソコンの起動が速くなります。
ただデフォルトのダウンロードフォルダなどをCドライブのままにしておくと、SSDの書き込み回数を消費することになります。
CドライブをSSDにしたなら、ファイルの書き込みが多いプログラムや設定はHDDのDドライブに移すなどするとパソコンの寿命が伸びます。
よく「Cドライブにインストールしたくない」という人がいるのはこのような理由からです。

HDDは物理破損のリスクが高いので、定期的にバックアップを作るのがオススメです。
稼働中は常にディスクが回っているので、書き込み頻度についてはSSDより気にすることは少ないです。
書いても書かなくても物理破損のリスクがほとんど変わらないからです。

一定時間アクセスがないとディスクの回転を止めたり、HDDの電源を切る設定はHDDを長持ちさせます。
https://www.billionwallet.com/windows10/harddisk-no-turnoff.html

よく使うソフトやアプリケーションは高速化のためSSDのCドライブに、
画像の保存や読み書きが頻繁に起こらないソフトはHDDのDドライブに、
という具合の使い分けをすると良いと思います。

またドライブはクローン処理でデータ移行してHDD→SSDに換装することも出来ます。
私も内臓HDDですが、ゆくゆくは内臓SSDに換装予定です。
内臓SSDにすると高くなるため、初期の予算を抑えるために敢えて内臓HDDのパソコンを選ぶのも選択肢の１つです。
　
　
●GPU
CPUを助ける、または代わりに料理してくれる助っ人の料理人。
GPUを搭載したものがグラフィックボード(グラボ)、助っ人料理人用の調理室。
ベースクロック数：助っ人料理人が料理を作る速さ
ブーストクロック数：助っ人料理人が繁忙時の料理を作る速さ
GPUメモリ：助っ人料理人用の調理台の広さ

GPU性能はグラボの組み方などでも変わってきたりもします。
「ベンチマーク」で検索すると、グラボに負荷を与えて、それがどのくらいの速さ・綺麗さで処理されたかがスコアとして表示されます。
グラボの性能比較にはこのベンチマークスコアを用いることが多いです。
グラボの性能に悩んだら対象グラボの型番と「ベンチマーク」で検索してみて下さい。
ただしベンチマーク比較させるソフトによって数値が変わったりするので、なるべく同じサイト内で比較するのが良いです。

・GPUがない場合
CPU内蔵：GPUが高いので、CPUと兼任されている。助っ人料理人はいない。忙しさに多少は強い料理人。
オンボードグラフィック：マザーボードが内臓する最低限のグラフィックス機能。要は助っ人料理人はいない。
ビデオカード：GPUはないが映像出力端子が増える。助っ人料理人はいないが、ウェイターが増える。

GPU・グラボを搭載しているか否かで3DCGゲームが出来るかどうかが決まる感じです。
「CPU内臓」「オンボードグラフィック」は3DCGゲームなどはほぼ無理です。
映像出力(ディスプレイ)も1枚が基本で、出力端子があるなら最大2枚。
「ビデオカード」も飽くまで映像出力(ディスプレイ)を増やすのが目的のパーツです。

名前にグラフィックと付いてるだけあって、映像や画像の処理をする時に助けてくれます。
主に映像編集、3DCG描画などです。
基本的にそういった処理の時に自動的に割り振られるようになっていますが、それを手動で設定させることも出来ます。
https://www.gigafree.net/Windows/set-gpu-per-app/
私はAndroidエミュレーターなどはCPU起動ではなくGPU起動させるように設定しています。

ベンチマーク性能
スコア3000：最新のゲームは無理
スコア5000：3DCGゲームを最低グラフィックでプレイできるかどうか
スコア10000：3DCGゲームを標準、最新ゲームは標準よりやや下でプレイ可能
スコア15000：最新ゲームを標準グラフィックでプレイ可能
スコア30000以上：最新ゲームを最高グラフィックでプレイ可能

性能の低いGPU・グラボは、飽くまで出力端子(ディスプレイ)を増やすビデオカードとして使うくらいしか出来ません。
最新ゲームがしたいのであればベンチマークスコア10000が最低ライン、普通にプレイしたいならベンチマークスコア15000～30000は欲しいところです。

特にゲームをしない、動画編集に時間がかかっても構わないということであればGPU・グラボは不要です。
最新のグラボだと、それ単体で10万くらいしますし、今はグラボの価格自体も上がっているため無理付ける必要はありません。
最悪、後から付け足すことが出来るパーツなので、余裕が出来たらグラボを買うくらいでも構いません。
デスクトップであれば内部に拡張、ノートパソコンも外付けグラボという方法があります。
　
　
■その他、自作向け
自作パソコン派の人は、上記に加えてマザーボードのPCIeやCPU冷却性能、電源なども加味してパソコンを選んでるとは思います。
マザーボード：料理人の店舗建物の骨組み
PCIe：店舗の増築する際のドアの数や大きさ
電源：コンロに供給できるガス量
冷却性能：調理室のエアコン、性能悪いと部屋が暑くなる

現実のガスも供給が不安定になると、火が消えてコンロからガス漏れしたりしますが、
電源が不足するとCPU・GPUが機能しなくなったりしますし、パソコンが突然停止したりします。

またパソコンが拡張できるかどうかはマザーボードの性能やPCIeの数に寄るところが大きいです。
これらが足りていないと逆立ちしても拡張出来ません。
最新のパソコンを買うならば基本的には問題ないですが、古いパソコンを中古で買った場合は最新のグラボが搭載出来ないなどの問題に直面したりもします。
　　
　
■まとめ
CPU：処理速度に直結、後から換装しづらい
メモリ：多重起動できるソフトの量に直結、最大メモリ容量以上は拡張できない
ドライブ：HDD→SSD換装もできるので無理に高いSSDを選ぶ必要はない
GPU：ゲームできるかできないか、するかしないかで決める

拡張や換装のしやすさなどから、パソコン購入の際にチェックする優先度を私は次のようにしています。
CPU性能＞最大メモリ容量＞GPU・グラボ性能＞映像出力端子の種類と数＞メモリ容量≧ドライブの種類・容量・数

パソコン選びでどこを見たら良いか分からない、という人はこれらを参考にしてみて下さい。