お勧めはリレー小説です。
それも、ネット上で見ず知らずの参加者が好きに書き込めるタイプのリレー小説。
なぜかというと、読む相手を明確に意識するようになることと、評価が明白にわかるからです。
次に書く人にわかりやすいように書かないと、と意識しますし、駄目だった時は誰も続けてくれません。続けてくれても、拾って欲しかったところを拾ってくれなかったり、違う意図で拾われてしまったりと自分の文章のわかりにくさに気づけます。
自動的にまったく違うジャンルの小説を書くことにもなるので、相当勉強になります。

もし、今の自カプでしか長い文章を書きたくないと思われるようでしたら、なりきりメールという手もあります。萌えてもらえたら返信が早くなり、萎えられたら返信がなくバッサリ切られるので、キャラ萌えをちゃんと伝えられているのか？という評価がわかりやすいです。書きたくない時も期限内に返信しなきゃいけないので、文章を捻り出す練習にもなります。文章自体はなりきりと小説ではかなり違うので練習になりませんが、萌をわかりやすく伝える練習には相当なりますよ。よければご覧になってみてください。

表現のノートを作ってます。
印象的だった一文、気になった熟語、覚えていたいと思ったセリフ、綺麗な名前、詩、歌詞、ことわざ、何でもお気に入りのテキストをストックしておくノートです。展開に行き詰まったり、ネタ帳としても重宝したりします。
あとは好きな作品の構成ノートも作ってます。作品観賞後に展開をブロック分けして(絵にして)メモしてあります。映画とか見てもすぐ忘れちゃうので……。
構成パターンをストックするためのものなので、書くものは「作品の展開は大体幾つに分かれたか」と「各ブロックの印象とシナリオ上の要素」のみです。作品自体の良し悪しとか感想は省きます。文字だと分かりにくいかもですが、「イントロ：不穏」「事件:驚き、怒り」「取り組む／葛藤:裏切り、焦り、自棄」「転換:日記、暴露、裏切り、父」みたいな感じで、各ブロックの作品内における時間的もしくは文字量的な比重をブロックの大きさで示します。
作品自体は意識して幅広い物を見ようと心がけてますが、構成ノートに書いて残すのは好きなもの、自分が作っていきたいようなものだけにしてます。

私のやっていることですが少しでもご参考になればいいなと思いました。長文失礼しました。

文体模写です。
今回発見したいことがあるのはこれと決めて、プロの作家の方の文体を真似して書きます。ラノベとかでもいいと思いますが、私は常々文章のテンポが特徴的だと思っている作家の方の真似をしました。長文と短文のリズム、体言止め、飛躍した比喩など、自分なら出てこない文がとても多くて実りがありました。
また、句読点の打ち方や接続詞の使い方など、どうしたら似せられるかという視点で読むので、新たな発見が多いです。ここに点を打たずこちらに打つと文の印象がこう変わるからここにあるのか…！とかです。プロ作家の推敲レベルの高さを知りました。

得た経験は、実際にそっくりそのまま二次に落とし込むわけではなく、こんな雰囲気の表現があるんだと身についた感じです。私は人物が行動していく描写で地の文が続く場面が行き詰まりやすかったんですが、書き方としての武器が増えたというか…。
そうして武器が増えると、書いていて自由に感じられます。もっとこの角度からも書ける！とアイデアが湧いてきます。文体の変化もつくので、引っ張られすぎなければ他の作家でもやってみたいと思います。

ゼロから筋を考えて文体模写というと私にはハードルが高かったので、既存の自作で短いものをその作家になったつもりで書き直すやり方を取りました。仕上がったものの印象は結構変わりましたよ。
新鮮なので、試したことがなければぜひ。おすすめです。