出だしが最高だと思う小説と、その特徴を教えてください。 誰...
出だしが最高だと思う小説と、その特徴を教えてください。
誰かが言っていた「字馬の小説は読まされる」って本当その通りで、プロアマ問わず1行目からガッと引き込まれて先を読まずにはいられない作品ってあると思います。
超有名どころなら川端康成『雪国』ですかね。
個人的には、読みやすいけど5W1Hや世界観といった必要な情報が過不足なくキッチリ伝わってきて、なおかつストーリーの動きはじめるドキドキを冒頭からしっかり与えてくれることがポイントなのかなと思います。
皆さんのオススメや考えを聞かせてほしいです!
みんなのコメント
「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」
有名すぎるでしょうが、やはりこの衝撃にはかなわないなぁと
それ以外でざっと思いつくのは
ウラジーミル・ナボコフのロリータより
「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。」
大槻ケンヂのロッキン・ホース・バレリーナより
「十八歳で夏でバカだった。」
このあたりですかね。大好きです。
ナボコフ好き握手したい
文章でも5〜10行くらい視覚的なかたまりでガッと入ってくるので、そのくらいが自分にとっては「書き出し」
なのでそのあとのロリータって名前を発音する時の口内の動きを分節化しながら描写していく部分も含め
あれは世界一エロい書き出しだと思ってる
有名どころだと「走れメロス」?
個人的には「虐殺器官」あたりは引き込むなぁと思う書き出し。
あと「異邦人)や「変身」なんかの不条理小説は書き出しのインパクトが強い印象。これらは人間の不快を刺激するのがポイントだと思う。
ゼロの使い魔
開始数行で作品のプレゼンが終わってるところが強い
読み手はファンタジーな世界で生意気な美少女に振り回されるんだなと期待できる導入で、実際にそれを裏切らない構成になってる
派生SSが作られまくって大バズしただけある
超個人的ですが、舞城王太郎さんの「好き好き大好き超愛してる」の出だしです。
『愛は祈りだ。僕は祈る。』
「愛は祈り」ってどういうこと?そしてどうして僕は祈るの?と気になって、一気に引き込まれる1行だと思いました。
「さびしさは鳴る」(蹴りたい背中)とか「春が二階から落ちてきた」(重力ピエロ)とか、「どういうことだろう?」と思わず読み進めたくなる印象的な文だと思う
短いのに1行目から惹き付けられる
うん、あの出だしはやられた。
すごいセンスだなと。しかも高校生だったんだっけ?
でも途中で主人公の行動がわけわからんくなって読むのやめた思い出が
書き出しは確かに印象的だけど、
文豪の書き出しと二次創作の書き出しをイコールに考えるのもなあ…と思っちゃう
私は二次ならそんなに印象的じゃなくても
キャラがキャラっぽい行動してたり、情景描写が上手いと「読んでみよう」ってなる
インパクトはいらない派かも
同意
二次創作なので、原作の雰囲気とはかけ離れた狙いすぎた一節が冒頭にあると「は?」ってなる
キャラらしさを感じたら読み進めてしまうが逆はキツい
印象的な出だってだけなら結構パターン決まってない?
とにかく読者が引っかかるフックがあれば良くて、簡単なのはぱっと見で文として成立してないやつ
後は主語と述語や形容詞の取り合わせが意外なやつ
どっちも「どういうこと?」ってなれば成功
上手い出だしはこれに加えて以降10行くらいで状況説明がきちっとさらっとされてて
読むの楽そうだなと思わせると共に一行目の謎を上手いこと引っ張ってる感じかと
でも二次創作なら読むかどうかは出だしよりキャプションとタイトルだな正直
セリフ、一人称の感性に全振りしたモノローグ、〜だと思った・〜に感じた系の唐突にキャッチボールの球投げてくるやつ、一文に収まる登場人物の描写。
ぐらいがパターンやと思う。二次も一次も変わらんけど、二次でモノローグから始まるのは難易度高い気がする。
エッセイだけど向田邦子さんの「体の上に大きな消しゴムが乗っている」とか「うちの電話は鳴る前に肩で息をする」とか
あと直木賞を取った短編の「かわうそ」の終わり方も衝撃的だった
他の人も言ってるけど、一般の文学作品と二次創作を同じに考えちゃいけないと思うよ。
二次創作は既存の作品の世界観とキャラがある前提だから、まずそこに沿ってるのかむしろ壊してるのか、の枝分かれもあると思う。
たとえばだけど、すっごい冷静な主人公が冒頭で「青筋を立てた」とか書いてあったら「え、何事!?」ってその作品に惹かれるかも。
そういうことでしょ?
トピ主です。
オススメありがとうございます。不勉強なもので知らない作品がたくさん!すべてメモさせてもらいました。少しづつ読ませてもらいます。楽しみ〜!
私も二次に文豪のような美文や芸術性を求めているわけではないですが、話が上手い人、書き慣れてる人は出だしから、
>読みやすいけど5W1Hや世界観といった必要な情報が過不足なくキッチリ伝わってきて、なおかつストーリーの動きはじめるドキドキを冒頭からしっかり与えてくれる
な、と思っています。
トピ文わかりにくかったらすみません。
もう既に書かれている方がおられますが、伊坂幸太郎さんの重力ピエロの書き出し「春が2階から落ちてきた」は天才だと思いました。
引き込まれると同時に、わかりやすい単語を組み合わせて美しい文が紡がれています。
比喩と思わせて、ありのままの情景を綴っているのも素敵。
二次創作だから実例は出せないけど、狙って書いたなら凄いなって作品と出会った。その人の作品は色々あったけど全部冒頭から引き込まれる。何?どういうこと?って一瞬だけ思わせて読ませてくる。たまにあるよね。二次創作だけど唸る作品
短編集だけど「夢十夜」かなあ。
こんな夢を見た。
で始められたら、え、どんな夢?ってついつい先を読んじゃう。
随分前にcremuの似た別トピ(今まで見た強烈な書き出しを教えて系のトピ。多分もう消えてる)で見かけて今でも異様に印象に残ってるのがある
「俺は○○、普通の団地妻だ」
男性で普通の団地妻って何やねんと、つかみとしてのインパクトがあまりに強すぎて、その作品の実物を見たことがないのに見てみたくなった
京極夏彦の絡新婦の理
冒頭に小説のラストを丸々持ってきてる。桜吹雪の中、真犯人と対話してる
なのに本編を最後まで読まないと動機も犯人の名前も分からない。
情景の鮮やかも相まって一番好き
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