はえ〜すっごい
はぇーすっごい コメ主さんにもトピ主さんにも感謝
(はじめに、存外長文になりました) 既に同人界隈にもNFTはあったりはします。 知らない人のために簡単に解説すると… NFTとは仮想通貨などで知られるブロックチェーン技術で、今までいくらでも複製可能だったデータに所有者の価値観や唯一性を持たせることが出来ます。 「デジタル画像なんていくらでもコピー出来るじゃん」と思われるかも知れないですが、そのデジタル画像に「箔が付く」というのが感覚的に一番近いです。 有名なモナリザの絵を写真にとって複製した画像や複製画はお土産でもたくさん売られています。 しかし、本物のモナリザの絵はパリのルーヴル美術館に展示されているもの1枚です。 同じ見た目のものでも、そこに付随する価値はまったくことなります。 これと同じことがブロックチェーン技術によってデジタル世界でも可能で、例えばオーダーメイドで作ってもらった画像をNFTでデジタル資産とすることで、そのデジタル作品は「誰がいつ作った」「現在の所有者は誰か」という価値が付随され、それ以外はすべてコピー品や海賊品と認定することが可能になります。 実際、アートの世界ではデジタル作品にNFTを付与することでオークション出品されたりしています。 では今の同人界隈にも既にあるとはどういうことかと言いますと、暗号通貨界隈の同人畑というのが存在します。 2ch発祥の「モナコイン」を使って暗号通貨関係の同人誌やグッズの売買をしたりするんですが、その中に「モナカード」というデジタルトレーディングカードを売買する分野があります。 主に一次創作キャラやたまに二次創作キャラのカードを絵描きさんが作って、そこにNFTと同じブロックチェーン技術で製作者と所有者が分かるようにした情報を付与して配布や売買や交換します。 例) ・風景画などのオリジナル絵 ・モナーなどの2ch(5ch)発祥キャラ ・誰かのオリキャラを許可取って二次創作 ・二次創作ガイドラインが存在するファンアート ・グラビアアイドルが自分の写真 モナカード一覧 https://card.mona.jp/explorer/all_cards かつて「モナコインは2ch住人のおはじき」(=お金ほどの価値はない)と揶揄されてたように、モナカードもまだお遊びの域を出ていません。 今は「新しいカードを50枚作ったので欲しい人に配布しまーす」「ちょーだーい」「クレクレ」「はいはい欲しい!」みたいな感じです。 子供がオリカを作って20枚コピーなり印刷なりし、それをクラスの友達に配ってるようなもんです。 ただそれでも作者と所有者が即座に分かる仕組みなので、第三者が他人の画像を使って制作すれば分かりますし、それを複製してもバレたりします。 実際に私もモナカードを作ったことがあります。 珍しい形ですが、画像を渡して違う人にカード化して貰う形式でした。(カード化の手順が曖昧だったため) NFTの仕組み上、なるべく画像の作者=製作者であるのが望ましいので、レアケースではありますが…。 この技術を応用すれば、電子書籍同人誌も限定50部などの頒布にすれば、無断転載や複製なども防げるのではないかって言われてたりはします。(まだ実用化されてません) NFTで重要なのは「見れる見れない」よりも「所有している」という価値観です。 実際、モナカードもどんなカードなのかは所有してなくても見れます。 しかし、所有していることに意味がある。 ソシャゲのカードなんかと同じですね。 ゲームとしてどういうカード、キャラが実装されたかは見れるしJPGで十分という人もいます。 しかし実際に所有してないとゲーム内では使うことが出来ません。 見るだけで良いという人に取ってはその価値は0円ですが、ゲームで使いたい人にとっては3000円だったり2万円をかけてガチャを引くだけの価値があるわけです。 さて、ここで掲題についてですが >>これが同人界に入る可能性や、入る可能性あるならメリットデメリットあるんでしょうか? メリットについては主に上述した通りです。 デメリットですが一番懸案なのは、やはりお金になるということで第三者が著作権を侵害して他人の著作物でNFT資産を大量に生産することです。 自身の絵がグッズに使われたとか店のチラシに使われたとかだと「無断使用するな」と憤る作家が多い一方、 NFT資産に関心がない・知らない作家は多いため「別によく分からんからいいや」と対応しない人が出てくることも考えられます。 モナカード以外にも暗号通貨絡みでは、絵に投げ銭が出来るサイトなどで他人の絵を載せて投げ銭を稼いでいたような人もいたりします。 そういう感じですね。 またこれもお金が絡むからなんですが、SNS評価以上に「評価=金額」というシビアな数字が出ます。 それをどう捉えるか、というのもなかなかに精神的なものです。 タダで見れてタダで押せるからいいねを押すのであって、それがお金が絡む売買などになると途端に全体の動きが鈍ります。 これは既に同人作家さんは、SNSの投稿絵と金銭が絡む同人誌で経験してる人も多いので慣れやすいとは思いますが… 後は単純に、NFTなどの「デジタル資産」全般への興味関心や信用度がまだ薄いというのが最大のデメリットです。 これは現実世界の貨幣でもそうですが、円ではなくジンバブエドルで払いたいと言われたら取引に応じるか否かって話です。 今日はそのレートで良い、けど明日になったら暴落してるかも知れない。そんな貨幣で払われても困りますよね。 仮想通貨は取引数などによって貨幣価値が変動します。 実際には現実世界の貨幣もレートは変わっているんですが、日本で使われる日本円は基本的に国内でなら安定した価値観を持っています。 しかし、仮想通貨で金銭のやり取りをしようとすると、今は1コイン300円だったとしても、一ヶ月後には1コイン200円に下がっているなんてこともあります。 常に為替レートを意識した取引みたくなるので、仮想通貨を積極的に使おうっていうのは暗号通貨界隈の人たちに限った話になっています。 NFTも同様に、それ自体への信用度や価値観が薄いので普及には時間を要するか、まったく普及しない可能性もあります。 あのビットコインですら登場から一般に普及するまで10年近くかかっています。 コミケでも電子マネー決済やスマホ払いを導入したサークルさんはチラホラと見ますが、仮想通貨での決済を導入したサークルさんは1~2サークルです。 新しい価値観の普及というのは、技術と同じでかなり時間がかかります。 それ自体が最大のデメリットでもあるかな、とは感じます。
横から失礼します。 とても面白いお話でした! コメ主さんの解説もとてもわかりやすくて、大変勉強になりました。 ありがとうございました!
凄い……!実際にNFTを使われた方が詳細に詳しく書いてくださりありがとうございます! 実はある方のメルマガで取り上げられているのを見て、新しい技術と思って検索しました。上の検索結果のみ見て「こういう技術が広まったら面白くなるかも、複製して悪用されないで良いかも!?」と浅はかながら思いました。 なかなかむずかしい部分もあるんですね……。 NFTが使われた際の絵の評価に対する厳しくなるかもしれない懸念もある、複製も知識があれば悪用可能とかは、盲点でした。 新しい技術はなかなか浸透しにくい、というのもですね。 そして、実際に使われているサイトも紹介していただきありがとうございます!面白そうだと思いました。 モナコイン、いつかチャレンジしてみたいです!
とても興味深いお話でした。 ありがとうございます。 長いけれどとても読みやすかったです。
私も感心して読んでしまいました! 詳しくありがとうございます!