「日本語の表現力がすごい」と思うアマ・プロ作家を教えてください。...
「日本語の表現力がすごい」と思うアマ・プロ作家を教えてください。
「ストーリーが面白い」とか「キャラクターに魅力がある」、「哲学的・理知的で勉強になる」、「心に響く名言がある」などの作品ではなく、もっと単純に「この人の日本語の使い方はすごいな!」「この人の文章はすごいな!」と思う方を教えてほしいです。
(例:川端康成/夏目漱石/小野不由美/又吉/穂村弘……)
もちろん個人的な好みに左右されるのは大前提として、比喩が上手いとか、描写が上手いとか、造語がすごいとか、そういう魅力のある作家さんが知りたいです。
(日本国内にいれば誰でも読める作家さんなら、小説・短歌・キャッチコピーなどジャンルは問いません。また、申し訳ないのですが翻訳家に左右される海外文学はご遠慮ください)
みんなのコメント
日本語の表現力、使い方ががすごい、文章力がすごい人ですか…。
質問の答えに合ってるかわかりませんが、オールマイティに優れているのは三島由紀夫ですかね。
描写が独特で想像力をかき立てられるのは泉鏡花。
ルール無用の斬新な表現力なら山田風太郎。
などが、サッと浮かびました。
でも、時代物が好きなので好んでよく読む作家は山本周五郎、池波正太郎、藤沢周平です。
他、小泉八雲、山崎豊子や阿刀田高、栗本薫も好きな作家です。
みな、それぞれ優れた素晴らしい作家です。それぞれの良さ、個性がありますのでどの方の日本語、表現がすごいかは答えにくいと思います。
二人あげますね。
宮沢賢治
造語と言ったら私はこの人しか思いつかなかった……。
文章のリズム感(オノマトペ)が凄く好きです。
原田マハ
学芸員のご経験を生かした、アート小説がとても読み応えがあります。
個人的に一番好きな文章は「食卓」が題名に入っている短編集。
印象派の巨匠4人を題材にした作品で、一人称、三人称、情景法織り交ぜて、言葉で当時の画家周辺を描き出します。
血湧き肉躍る展開は一切ありません。でも時間も場所も飛び越えて、自分も本当にその場にいるような気になってくる、そんな文章です。
何だか作品の紹介になってしまってすみません。
ただ、原田マ...続きを見る
石牟礼道子さん、森瑤子さんの一部のエッセイ、それに森茉莉さんは私も好きです。どれもちょっと癖がある文なので、多分好みなだけというのはあるんですが。
独特な世界観を作る恩田陸さんは耽美に見えるのに一文ずつはむしろ簡素な時が多くて不思議です
吉本ばななさん、山田詠美さんは独特の語彙で身近なものを不可解に、鮮やかに描くのに長けていてすごいなあと思います。
村上龍さんの酩酊感のある文章も時に気持ち悪くて好きです。グイン・サーガ限定で栗本薫さんの異世界をそこにあるように描く描写力は凄かったです。でもこの方はムラがすごくありましたね。
ミュージシャンでもいい?
・山中さわお
・波多野裕文
・高橋國光
・岸田繁
・大槻ケンヂ
・椎名林檎
・宮本浩次
・桑田佳祐
まだ出ていないようなので横溝正史を推しておきます。
獄門島という作品でとある人物がつぶやく一言に全てが集約されています。
こんな言葉の使い方があったのか、とぶったまげた記憶が……。
ただ残念ながら現在では差別用語になっているので映像化出来ないことが悔やまれますね。
あと題名の付け方も秀逸だと思います。
犬神家の一族
悪魔が来りて笛を吹く
女王蜂
八つ墓村
もうね、ホント題名そのまんま!でも他の名前だったら心惹かれなかっただろうなぁ~。
野呂邦暢
言葉の風景画家と評されるような方です
瑞々しく優しい、繊細な描写をされます。大和言葉を大事にしている書き手なので、その独特の響きも良いかと。