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2021/05/08

・Aは立ち上がり玄関を出て駅に向かい電車に乗った。

・Aは立ち上がり玄関を出て駅に向かい電車に乗った。 ・仕事がひと段落し、ふと窓の外を見るととうに日は暮れていた。 上記の様な地文が「状況を延々と説明しているだけ」の小説を魅力ある地文にするための工夫をどうされていますか? Twitterに投稿されてる作品でよく見かけますが地文が上手い人とはどう違うのだろうと気になりました。 読み手側なのでいまいちわかりません。ただ状況を説明しているだけの小説は淡々としてるなーと思うだけです。 また、過去に似たトピがありましたら教えてください。見つけられませんでした。
14 コメント
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1.ID: hR25PlYO2021/05/08

自分であれば…ですが 周囲で何か象徴的なものを入れたり描いたりするようにします。 ふと目についたものでも、なぜ視界に入ったのか、それを見かけただけでなく「見る」という行動まで発展したのか、色々ですが。 「Hear」「Listen」、「look」「see」みたいな感じですかね。     例)Aは立ち上がり玄関を出て駅に向かい電車に乗った。 徹夜明けだからだろうか、外がいつもよりも眩しい。 近所の人がゴミ出しをしていた。 あの人とは、ここに越して来てから未だに一言も話したことがない。よく見かけはするのだが。 ふと鼻の奥をツンと冷たい空気が通った。どうやら冬が近づいているらしい。 しまい込んだコートはボタンが取れてしまっている。付け直すか新しいコートを買うか。 そんなことを考えながら駅に向かっていた。 ホームに着くと、どうやら電車は5分ほど遅延しているらしい。いつものことだ。 駅のwifiに繋げてカワイイ動物の動画でも見ようとしたが、なかなか繋がらない。いつものことだ。 そうこうしている間に電車がやってきた。 車内の奥は空いているのに入口の扉付近にばかり人がいる。 それを押し込むように私は車内の奥へ奥へと進んでいく。 いつものことだ。     例)仕事がひと段落し、ふと窓の外を見るととうに日は暮れていた。 ふと月が目についた。街中の夜景よりも煌々としていた。 こないだ見かけた時は三日月だったのに、今夜はどうやら満月らしい。 帰ったらご褒美に一杯やろう、そう思った。いや決めた。絶対だ。 パソコンを落とす準備をしつつ、最後にメールチェックをする。 新着0件。 そんなことだから帰るのが遅くなるんだと言われるが、これを見ないとどうにも落ち着かないのだ。 会社を出ると、ふとスマホで話しながら歩くサラリーマンとすれ違う。 内容を伺い聞くに、彼はこれから帰社するところのようだった。 すぐに帰れるのだろうか、それとも終電コースなのだろうか。 道端に転がっているペットボトルのゴミや煙草の吸い殻を横目に、私は駅へ向かう。 ネオンが見えてくる頃には、今夜の酒と肴を何にするかを考えていた。 月は見えても星は見えない都会の夜空だが、ひっそりと一筋の流れ星が駆けていた。     基本は情景描写・心情描写です。 「日常の生活」の中にも気が付かないだけ・見たり聞いてもすぐに忘れるものは多いですし、また何かしらに反応したり感情の変化があったりもするものです。 そういったものを掘り起こしたり細やかに描写されてる地文は素晴らしいな、と個人的に考えています。 意味があるものもあれば、意味なんてなく情緒的にしてみるだけだったりもしますが、とにかく周囲や登場人物の解像度を高めていくような感じですかね。 暗い展開ならなんとなく暗いイメージのものを、明るい展開なら明るいものを。 別に、主人公なんかが意識しないものを描写するのもありだと思っています。 https://cremu.jp/topics/437 随分前にこちらのトピックにも書いたのですが「暑い」という言葉を使わずに夏の暑さを表現するにはどうすれば良いか、という考え方は情景描写の解像度を高めるのに一役買います。 読んでて淡々していると感じる小説は、たいていこの掘り下げが足りてないことが多いです。 描きたいのがそういった葉の部分ではなく、枝や幹らへんの「ストーリー展開」だったりする作品は、作者の急く気持ちもあって淡々としていることが多いように感じます。

1.ID: 1KiOLcd92021/05/08

動作の中にAの心情を入れたり、Aの視界に入ったであろうものを書いたりします。 たとえば一つ目の文章だったらAはどんな気持ちで立ち上がったのか、そしてその気持ちの中で見る景色はどんな感じなのか。 文字としてではなく映像として思い浮かべ、一つの場面に仕上げます。 どんよりとした気持ちだと仮定した時に、空は晴れなのか曇りなのか雨なのか。 晴れなのだとすれば、気持ちとは裏腹に晴れ上がった空が余計に気分を重くしたのか、少しは気を紛らわせてくれたのか。 道ゆく途中に誰かとすれ違ったのか。すれ違った相手はどんな人で、どういう気持ちになったか。 駅で電車を待つ時間は長いのか短いのか、到着した電車は満員か人がまばらか。 そしてそれら全てを踏まえた上でAは更に億劫になったのか、家を出た時よりは気分が浮上していたか。 もっとも、その場面自体に大した意味がない場合はもっと淡々とした文章で仕上げます。 どういう道をどういう足取りで歩んだのかなどの描写を入れる時もあれば、あえて短い文章で場面転換をはかるときもあります。

1.ID: lHJzNbUg2021/05/08

私も読み手なのでいまいちかもしれませんが、めちゃくちゃ好きな作家さんは情景描写が神懸かってることが多いです。 「立ち上がって玄関まで行く」→立ち上がるのが億劫そうだったり、台所には洗ってない洗い物が放置されてるとかで人物の性格を表したり… 「駅に向かい、電車に乗る」→道端の樹木や電車の車窓から季節感や時間を表したり… 川端康成の一文で「山々の姿がその肩の両方へ流れて行く」とあるんですが、「山道を歩いている」という状況を、その人の後ろから読者に"見せる"素晴らしい表現だなと思います。 私はあんまりにも比喩が多いと読みづらく感じますが、淡々とした文を肉付けして読者に想像させることが上手い文章の秘訣じゃないかなーと思いました。

1.ID: ipxKAn4s2021/05/08

先の展開に必要な描写なら、細かく書かれる方が後にも効果的に響くでしょうが 時々、特に関係のない登場人物のふとした行動についても長々と比喩多用で書かれている作品があり、冗長さを感じて、またかと読み進めるのがだるくなります。 書く側が、地の文を書き込む行為に酔ってるのかなとさえ感じます。 読み手にテンポを失させない程度に情景描写を挟み込むのも、書く方のセンスかと思います。

1.ID: pNnb1ci72021/05/08

ID: ipxKAn4sさんに同感。 テンポの悪い情景描写は読み手となった時イライラするので、必要ない場面ではごちゃりと書かずさらりと流して先に進めてます。 ただ、必要なときにあっさり進まれると薄っぺらくもなるので、その辺のセンスの良い人の文は読みやすくわかりやすく物語にスッと入っていきやすい‥地の文が上手いとなるのでしょうね。 自分も努力はしてますが、感性の問題なので書けば上達するってものでもないようです。

1.ID: XhyRBnWp2021/05/08

同意です その風景を見てキャラが相手のことや過去を思い出すきっかけになったり、 落ち込んでる時の雨とか不安な時の夕日とかの情景描写なら面白く読めるんですが、 ただキャラの動作や視点を事細かに並べるだけだと読むのがだるいです

1.ID: VN8j69122021/05/09

横からですが私もこの方に同意です。 シンプルに表現しないようにする、と言うのは例えれば、単にロココやバロック的な装飾過多になっているにすぎない、と思いますね。 家具は家具なので、例えば椅子であるなら、それをどれだけアールデコにするかで悩むより、椅子をどこにどう配置するか、誰が使うかの方が私は興味があります。 重くてゴテゴテした椅子を眺めるよりは、座り心地よく、景色よく、よい気分の味わえる椅子に座れる感触が好きですね。 座りたくなる椅子みたいな地文がよいと思います。それにはただ、一言一言が必要性のある単文の連なりであれば良いと思います。

1.ID: hwlit6pQ2021/05/15

返信が遅くなり申し訳ありません。 たった一行の文をここまで魅力的に書き換えていただけるとは驚きです! 詳しい説明をありがとうございました。 読み手側からでも大変参考になりました。

1.ID: hwlit6pQ2021/05/15

返信が遅くなり申し訳ありません。 例文に対してのアドバイスありがとうございました。 なるほど、映像として考えてみるのですね。 そして意味のある場面は丁寧に、逆の場合は淡々と、とメリハリをつけるのも重要。 文章にする時に工夫するべきところがわかりました。 ありがとうございました。

1.ID: hwlit6pQ2021/05/15

返信が遅くなり申し訳ありません。 例に出していただいた川端康成の文、読むと自然とその情景が思い浮かびます。 そういう事なのですね。 情景描写が大事、参考になりました。 ありがとうございました。

1.ID: hwlit6pQ2021/05/15

返信が遅くなり申し訳ありません。 あまり意味のない場面を長々と書かれるのも読んでいると疲れてしまいますよね。お気持ちわかります。 途中でギブアップしたこともあるので…。 センスとテンポも大事。 魅力ある文を書かれる方はテンポ良くて読みやすいです。

1.ID: hwlit6pQ2021/05/15

返信が遅くなり申し訳ありません。 感性も大事なのですね。いろんな文を読めば磨かれるのでしょうか。 読み手側なのでそこの所も興味あります。 地文が上手い人、読みやすい人、それぞれ工夫されているんですね。 ありがとうございました。

1.ID: 1WFfdlSj2021/05/15

センスではなくて設計の問題だと思います。文章は基本的にすべてに意図があって書かれています。意図があるということは役割=目的があるということです。 淡々とした説明を積み重ねることで生まれるスピード感がほしい、とか、読み手のリズムを考慮して一息ついてほしい、とか。 文章は時間の進みかたを書き手が調節できるのですが、一方で書きすぎたら時間の流れは遅くなって、どんどん現実的な時間の流れとは解離していったりします。何がしかの説明をしなければならないのは当然として、その説明の処理と時間の流れの処理は相反することもあり、ここが書き手の腕の見せ所であり悩みにもなります。 また、淡々とした説明でスピード感や乾いた印象をのこしたほうが余程美しいことも多々あります。描写してあれば小説かといえばそんなこともないんです。 大雑把な説明になりますが、目的と手段によって小説の一文一文は役割が決まっていて、その一文が狙っている効果は何かを考えながら読むと、小説がもっと立体的に見えてきて面白くなると思います。 もちろん、そうした考え方に真っ向から反旗を翻す考え方もあり、そういう小説もとても面白いんですけどね。

1.ID: ipxKAn4s2021/05/19

文章を、効果的に設計し、組み立てるのも 書き手の腕=センスだと思う 文章力だけじゃないって意味で

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