・学習されるのが嫌。
・人間の学習とAIの学習は同じ。
・人間の学習とAIの学習は違う。
・人間の学習はOKで今までもそうだったのに、ＡＩの学習にだけＮＯや拒絶するのはおかしい、ダブスタだ。

↑こういう意見があるやんか。

それで、前からずっと考えていて、今でも自分の中で答えが出ていないことが有るんだけど、生成ＡＩの学習の仕組みや人間の脳の構造を模倣してという、所謂「生成ＡＩの技術面」は、多分そうだろうと思うのよ（あんまり詳しくないけど）。

と同時に俺は「生成ＡＩに自分の絵やコンテンツを学習されるのが嫌だ」っていう、その感覚って「何となくわかる気がする」のよね。

で、考えても答えが出ないっていうのは、

「なぜ人間に学習されることにはそれほど拒否感を覚えず、生成ＡＩの学習には強い拒否感を覚えるのだろう？」

というところ。

「人間が森羅万象様々なものをその目で見て、耳で聴いて、肌で感じて、そうした記憶なり感覚なりが脳内で記憶され原型が分からないくらい混ざり合って・・・」という過程を経て、「絵や音楽と言った創作として出力される時に活用される」・・・ということなのかなと思っていて、してみれば生成ＡＩの学習や出力も「ネット上の無数ともいえるコンテンツをインプットして、原型が分からなるくらいに混ざり合って・・・」という過程を経て、「絵や音楽と言うコンテンツとして出力される」・・・ということなのかなと考えれば、「なるほど同じだ」と言えると思う。

にもかかわらず、「人間の学習にはさほど拒否感を覚えないが、生成ＡＩの学習には強い拒否感を覚える」人々が一定数存在するのはなぜかと考えているのだけど、決定的な答えは出ていないのよね（相手をバカにしたり揶揄したりするような理由付けはダメだと思う）。

答えは出ていないけど、「なんとなくその感覚は分かる気がする」のよ。

少なくとも、「逆立ちしても理解できないような、全く共感できない意見」とは感じない。

もしかしたらただ単純に「人間はＯＫで機械は嫌だ」というだけなのかもしれない（俺はそういう意見でも別に変だとは思わない）。

それは、今の世間的には「ダブスタ」や「整合性が取れない」って批判される意見かも知れないけど、でも「なんとなく機械に（あるいは巨大ＩＴ企業に？）そういうことをされるのは嫌だ」という感覚は分かる。

加えて、生成ＡＩの登場でそれまでの社会や世界のルールが様変わりしたともいえるし、そういう変化を歓迎できる人は問題ないけど、そうでない人は「なんか受け入れ難いルール変更の受け入れを強いられてる」みたいな感覚なのかもしれない。

しかもそのルール変更に異を唱えても、現実的には（少なくとも現状では）抵抗しきれないというのもある。
相手は下手な国家よりもパワーのあるビッグテックであるし、それだけじゃなく政治的にも生成ＡＩの技術開発や運用は推進されていく流れだろうし。

そういった生成ＡＩを取り巻く諸々の状況の中で、「嫌だと言っても最後にはその嫌だという気持ちさえも無効化されてしまう」という、「どうにもならない嫌な感じ、どうしようもないやるせなさ」みたいなものは感じているのだと思うよ。

で、多分こうした平行線の意見の対立は、「そもそも生成ＡＩの学習の仕組みや構造を理解できれば（つまり勉強すれば）、生成ＡＩに対する嫌悪感や拒否感は無くなるはずだ」とは、ちょっとならないんじゃないかと思う。

俺は「まあ世に出た技術やししゃーない」くらいに思っている絵描きだけど、自分の創作にＡＩをどう絡ませていいのか分からんし、触っても活用できなかったから今は使ってないが、「今の現状はある意味で健全なのかも？」と思っている。

というのは、５０億だか６０億の人間が存在していて、「それだけの人数が、世に出たばかりの技術に全員ＹＥＳ（もしくは全員ＮＯ）」というのはさすがにないと思うし、だから今の「賛否両論ある状態」というのは、ある意味で普通なのかも・・・と思ってる（まあそれでも意見の違う相手を殊更に攻撃したり、意地の悪い言葉で陰に陽につぶやいたりするのは、ＡＩ賛成反対以前にダメだろうと思う。そういうことが治らないと、分断も治まらない。）

仕組み的にしょうがないんだろうけどGlazeも妨害ノイズの生成のために絵を学習してるよね？妨害に使う元の絵の例にピカソとかジャクソンポロックとか書いてるのもうーんってなる。ピカソ＝よくわからん絵くらいの認識の人だったら納得するだろう的な。（歴史的な芸術家を妨害ノイズ扱い…）自分は肉眼で見えてる時点では絵の印象が変わっちゃうから使わないかな。JPEGのノイズ以下になったらまじない程度には使うかもしれん。
翻訳AIも使うしGlazeも使うが、自分の絵だけは学習もされたくないという考えも別にあってはいいと思う。多くの人に納得してもらえるかは別だけど考え自体は色んなものがあっていい。というかAI対策しておいてダブスタがない潔白な人間になろうとしたらGoogleもAmazonも使えん。
集団ヒステリーとか陰謀論とか強い言葉を使われるのはIT分野の人から見たらウォーターマークもノイズも頭にアルミホイル巻くレベルの行為に見えるんだろう。でも法律とか技術の土俵で議論すると今のところ絵師側の勝ち筋は薄い。IT側がクリエイターの努力や権利、気持ちを考えてないとか、現実的な対策ではなく意識の表明とかの感情ベースで主張しなきゃいけないからお互い議論にならない。

いまだに人間の学習と同じだと信じてるのが本当に意味分からない
だって人間は「公式のロゴや作者のサインは真似しちゃダメ」って一度教えられたら描かないじゃん
ていうかそもそもそれを絵として真似しないし
文字を文字と認識して、どうしてロゴやサインがダメなのか理解して、画像の中のどれがそれなのかを判別して、キャラなり衣装なり背景なり必要な特徴だけを描く
ところが生成AIは何がダメで何がいいのか分かってないからロゴでもサインでもウォーターマークでも繰り返し出てきたらそのまま出しちゃう
文章を出力することはできるのに、なんで文字を認識してないの？
なんにも「人間と同じ学習」なんてできてない、してないからだよね

生成AIユーザー側の人が書いてたことだけど、AIと人間の学習で違う点の一つに「人間は「学習しない」ができないけど、AIは「学習する／しない」を選べる」が挙げられてた
もしかしたらこれが嫌悪感の根本的な理由かもしれない
人間だったらたとえば私のイラストを見て「綺麗だな」とか逆に「うわ下手くそだな」とかなんらかの感想を抱いて、それから私の絵を「無意識に」綺麗な絵や下手な絵の例として学習する
でもAIは私の絵をただのデータとして学習するだけでなんの感情も抱かないし、AIユーザーの意志でもって「意図的に」学習される
多分それが嫌なんだと思う
私の場合は「AI学習禁止を表明はしないけどほんとはちょっとやだな……」くらいだけど、人によってはすっごい嫌そう
でもこれ著作権法的には逆なんだよね
「AI開発のような著作物に表現された感情や思想の享受を目的としない利用行為は著作権者の許諾を必要としない」って書かれてるから
人間の学習は無意識で勝手に発動するしお互い様だし、同時にその人は私の作品を「享受」してくれてる
でもAIはそうじゃない、ってところに若干お気持ちが発動する

創作の世界なら多少アナログ回帰する。
昔のように、あなたのために目の前で時間をかけて作っています、という過程込みの価値も上がる。
個人的な依頼とアナログ作品が現状より増える。

翻訳、通訳の価値もある程度までいくと上がる。
訳された文章のどこで嘘をつかれているか見抜く必要がある。
AIは現状全く精密性を要求するような翻訳と文書作成で使えたものではない。

現状のAI出力ならモチーフがバラバラ。光源も変。データの集まりから隣り合う点の近似値を出力してくるだけ。構造を理解しない。
これをここに描きたいという執着がない。これがここにあるのはおかしいという価値判断は出来ない。

あれらで満足する人ならそもそもが何でも良いのだろうし、そういう人は以前から金を出さない。
多少二極化が見えやすくなるだけ。

検索汚染、なりすまし詐欺、誤認逮捕、同意を得ない実在人物のポルノ含む偽写真・偽発言・偽動画の作成、論文含む文書の偽造等、既に問題となっているこれらが当面の問題となる。
AI以前もあった問題ながら、AI出力の人力と異なるところが物量とそのバリエーション。