冷凍庫での低温殺虫を提案します。
こちらはやり方の一例をまとめたレポートです。
　https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/1523956/p033.pdf

虫や菌は基本的に冷凍することで殆どを死滅させることができるので、ある程度は応用できるやり方です。
蔵書や在庫の量にもよるでしょうが、私であればこうするであろう方法を書いていきます。

まず本棚から本をすべて、ある程度密閉可能なプラスチックコンテナに移します。
プラスチックコンテナは、ダーティー箱（未処理）とクリーン箱（処理済）で明確に分けます。
最初は例えば、ダーティー箱10個、処理中箱1個（空）、クリーン箱1個（空）みたいな感じです。
その際、10冊単位くらいで本を透明なビニール袋に入れて小分けします。
（ビニール袋の大きさは、本がB5ならB4以上のサイズを使って二つ折り閉じ）

冷凍庫に入れる際には、本はジップロックに入れます。
ジップロックに入れるのは、冷凍庫内での湿度変化、取り出した時の本への結露を防ぐためです。
入れておくのは約3日を目安にすると思います。

取り出したらジップロックのまま処理中箱に1日入れ、常温になるのを待ちます。
常温になったら、ジップロックから新しいビニール袋に入れ直しますが、その際に検品します。
問題がないようなら、ビニール袋のままクリーン箱に収納します。

これを繰り返していき、ダーティー箱1個が空になったら中を掃除して処理中箱やクリーン箱にしていきます。
本を冷凍する日数などはお好みになるとは思いますが、私であれば最低3日は入れておくと思います。

ただ処理する本が多い・優先的にまとめて処理したいなどの理由がある場合は1-2日だけ冷凍庫に入れて処理中箱を増やしていき、再度余裕ができたときに再び1日や3日といった日数で冷凍庫に入れる処理をしてから、最終的にクリーン箱を増やすような処理手順にすると思います。

抵抗感がないようなら、処理予定の本も予めジップロックに入れ、冷凍庫ではなく冷蔵庫に入れて、虫の活動を抑え込んだりすると思います。
　
　　
根本的な本の保管方法に関しては、防虫や湿度管理の点からも、ある程度は密閉可能なプラスチックケースでの保管を推奨します。
また古本を買った場合なども、上記のような冷凍庫で本を寝かせてから本棚やプラケースへ移すことを推奨します。

プラスチック製の収納ケースとしては、以下のようなものがオススメです。
　アイリスオーヤマ 収納ケース ラックボックス ナチュラル
　　https://amzn.to/4eZjRK5
　　2000円、横置きで本の出し入れもしやすい
　イセトウ(Isetou)伊勢藤 同人誌収納ケース ブラック
　　https://amzn.to/40i3Uu1
　　1000円、同人誌サイズにピッタリ
　ダイソー収納プラケース
　　https://jp.daisonet.com/products/4550480364599　
　　500円程度とかなり安価

すべてをプラケースにする必要性はそこまで高くないので、個数はクリーン箱分を優先で良いと思います。
本を大きな透明ゴミ袋などに入れてから適当な段ボールなどに入れ、さらに大きなゴミ袋などで囲えば簡易版も作成できます。（ゴミと間違って家人が捨てないようにする注意は必要です。）

私は在庫をビニール袋で小分け（10-20冊）にして、透明なプラスチック収納ケースと段ボールで保管しています。
在庫を持ち出す時はビニール袋に入れたまま、少数であればプラ性のファイルケース、箱単位であれば適度な段ボールに入れて持ち出しています。
ビニール袋に小分けにすることで、輸送中に在庫が箱の中などで動いて背表紙欠けなどするのを防いだりもできるのでオススメです。
　
　
似たような話題で参考になりそうな過去トピも貼っておきます。
　同人誌などを整理するのにおすすめの収納方法
　https://cremu.jp/topics/15077
　表紙がペローンと浮きにくい中綴じ本の表紙用紙
　https://cremu.jp/topics/61488